
俺の変カレ
第3章 俺の変カレ2
「セックスはどうしてるの?」
次の言葉を洋太が言う前に、海堂が単刀直入に聞いた。周りの目が気になって仕方がない洋太は周りを何度も見返す。
「一週間前に一度だけそういう雰囲気になったんですが、背中とかが気になって勃ちませんでした。向こうもそれ以来凄い気を使って来るような気がして、気まずいんです」
大体一週間前に英治に誘われて二人はそれとなくそういう雰囲気になった。ベッドで洋太はどんどん脱がされていくが、シャツを脱がされそうになって英治の腕を掴んで制止した。洋太の背中には煙草を押し付けた痕などかあるからだ。それらを見られないか不安で洋太は前戯にも集中できなかったものだから、全くのマグロ状態でベッドに横たわっていた。もしかしたらがちがちに固まった洋太をみて英治は、洋太が処女だと思ったかもしれない。
「そうか、それでいつお前の性癖を告白するんだ?」
さっきと打って変わって海堂の顔は真剣な顔をしていた。海堂は洋太の性癖が少し変わっているる所ではなく病的であることも、本気で人を好きになったことがないことも知っている。海堂には、洋太が過去の自分から変わろうとして苦しんでいる姿が見えていた。例えそれが洋太にとって無自覚なものであったとしても。
「それは……」
「もし、その彼氏に振られたくないなら直ぐに言うべきだ。きっとその彼は受け入れてくれる」
海堂は本心からそう言った。恋人を持とうとしなかった洋太が付き合い、相手との関係を気にするとは洋太にとって大きな進歩だった。
「やっぱり、そうですよね……」
洋太は大きくため息をついた。
「まあ、せいぜい、今までの愚行を反省するんだな」
海堂はふざけたように口の端を吊り上げ、鼻で笑った。その顔を見て洋太は舌打ちをした。だが洋太の心は少し晴れていた。
次の言葉を洋太が言う前に、海堂が単刀直入に聞いた。周りの目が気になって仕方がない洋太は周りを何度も見返す。
「一週間前に一度だけそういう雰囲気になったんですが、背中とかが気になって勃ちませんでした。向こうもそれ以来凄い気を使って来るような気がして、気まずいんです」
大体一週間前に英治に誘われて二人はそれとなくそういう雰囲気になった。ベッドで洋太はどんどん脱がされていくが、シャツを脱がされそうになって英治の腕を掴んで制止した。洋太の背中には煙草を押し付けた痕などかあるからだ。それらを見られないか不安で洋太は前戯にも集中できなかったものだから、全くのマグロ状態でベッドに横たわっていた。もしかしたらがちがちに固まった洋太をみて英治は、洋太が処女だと思ったかもしれない。
「そうか、それでいつお前の性癖を告白するんだ?」
さっきと打って変わって海堂の顔は真剣な顔をしていた。海堂は洋太の性癖が少し変わっているる所ではなく病的であることも、本気で人を好きになったことがないことも知っている。海堂には、洋太が過去の自分から変わろうとして苦しんでいる姿が見えていた。例えそれが洋太にとって無自覚なものであったとしても。
「それは……」
「もし、その彼氏に振られたくないなら直ぐに言うべきだ。きっとその彼は受け入れてくれる」
海堂は本心からそう言った。恋人を持とうとしなかった洋太が付き合い、相手との関係を気にするとは洋太にとって大きな進歩だった。
「やっぱり、そうですよね……」
洋太は大きくため息をついた。
「まあ、せいぜい、今までの愚行を反省するんだな」
海堂はふざけたように口の端を吊り上げ、鼻で笑った。その顔を見て洋太は舌打ちをした。だが洋太の心は少し晴れていた。
