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｢さっすが洋ちゃんのパンケーキは美味いねー｣

｢当たり前だ、母さん秘伝のレシピだからな｣

英治と洋太はパンケーキを頬張った。洋太の焼いたパンキーケーキは専門店のもののようにふわふわに作られている。

｢英治、今日はなんか予定ある？｣

｢俺、友達と午後に会う約束してた｣

｢そうか。俺さ、今日友達と飲みに行く約束してるから帰り遅くなる。だから、もし英治が晩飯家で食いたいなら作っとくけどどうする？｣

｢じゃあ、俺も外で食ってくるわ｣

英治は晩御飯までには家に帰ってくるつもりだったが、洋太の負担を考えて、外食することなかした。

｢分かった｣

｢それにしても洋ちゃんが飲みに行くなんて珍しいよね｣

洋太は酒に弱い。そして酔うと面倒くさい。

｢俺だってたまには飲みに行くさ｣

｢飲み過ぎには注意してね｣

｢そうだな｣

二人が知り合ったばかりのころ、もともと酒に弱かった洋太が酒に酔って英治に嘔吐物をぶちまけたことがある。それ以来英治は洋太に酒はすすめなかったし、洋太自身も昔にまして酒を飲まなくなった。