
私の弟を好きになってもいいですか
第2章 ゲームをしませんか?
「あかりちゃーん、これ持って~」
「あかりちゃーん、次はこっち~」
「あかりちゃーん、これでペグ打ってくれる?」
キャンプ場に着くなり、私は怜くんのお父さんのパシリになっていた。
「キャンプは皆でするものだからね、ゲームなんてする暇はないよ~?」
にっこり笑いつつ、私に圧力をかける怜くんのお父さん。これはキャンプ場に着いてもゲームを辞めなかった私への罰らしい。いや、そんなことは言われてないけど、何となく視線が痛かった。
「テント張るのってこんなに大変なんだ…」
恐らく素人の私なら間違いなく一日はかかる。
見てると簡単そうに見えるけど、意外と難しかった。
「どう? こうやって外で体動かすと気持ちいいでしょ?」
頭にタオルを巻いた母さんが、キラキラした笑顔で言う。
「まあ……」
確かに周りには森と湖があって自然に囲まれてて、キャンプしてる人も私たちしかいなくて貸切状態で気持ちいいと言えば気持ちいいけど…。
「てか、母さん! トイレはどこでするの?」
私はコソッと母さんに聞いてみた。
トイレが近い私としてはこれは重大な問題である。
「あかりちゃーん、次はこっち~」
「あかりちゃーん、これでペグ打ってくれる?」
キャンプ場に着くなり、私は怜くんのお父さんのパシリになっていた。
「キャンプは皆でするものだからね、ゲームなんてする暇はないよ~?」
にっこり笑いつつ、私に圧力をかける怜くんのお父さん。これはキャンプ場に着いてもゲームを辞めなかった私への罰らしい。いや、そんなことは言われてないけど、何となく視線が痛かった。
「テント張るのってこんなに大変なんだ…」
恐らく素人の私なら間違いなく一日はかかる。
見てると簡単そうに見えるけど、意外と難しかった。
「どう? こうやって外で体動かすと気持ちいいでしょ?」
頭にタオルを巻いた母さんが、キラキラした笑顔で言う。
「まあ……」
確かに周りには森と湖があって自然に囲まれてて、キャンプしてる人も私たちしかいなくて貸切状態で気持ちいいと言えば気持ちいいけど…。
「てか、母さん! トイレはどこでするの?」
私はコソッと母さんに聞いてみた。
トイレが近い私としてはこれは重大な問題である。
