
私の弟を好きになってもいいですか
第2章 ゲームをしませんか?
私は怜くんをチラリと見た。
あれから怜くんは一言も喋らず、黙々と作業をしている。だから一緒に買い物なんて、めちゃくちゃ気まずかった。たぶん怜くんのお父さんなりに気をつかったんだろうけど、逆効果なような気がする。
そんなことを考えつつ怜くんから少し離れて歩いていると、ポツッと雨の雫が私の頬に当たった。
「雨…?」
怜くんも空を見上げてる。そして私に振り返るような仕草をしたあと、一気に走り出した。
「ちょっ…」
私も慌てて怜くんの後を追いかける。
けど、日頃運動してない私にとってこの坂道はきつかった。
「ハアハアッ…ちょっと…置いてくなんて…ハアッ…ひどくない…?」
売店に着いて先に雨宿りしている怜くんに向かってそう言うと、
「これだけの距離でそんなに息切らすなんて、どんだけ体力ないんだよ」
なんてまた鼻で笑いながら憎まれ口を叩くもんだから、私は怜くんをおもいっきり睨んだ。
あーもう、ほんとむかつく!
だけどちょっとホッとした。
こっちから喋れば、喋ってくれるんだなって。
このままお互い口効かなかったら、母さんや怜くんのお父さんにもっと気を使わせなきゃいけなかっただろうから…。
あれから怜くんは一言も喋らず、黙々と作業をしている。だから一緒に買い物なんて、めちゃくちゃ気まずかった。たぶん怜くんのお父さんなりに気をつかったんだろうけど、逆効果なような気がする。
そんなことを考えつつ怜くんから少し離れて歩いていると、ポツッと雨の雫が私の頬に当たった。
「雨…?」
怜くんも空を見上げてる。そして私に振り返るような仕草をしたあと、一気に走り出した。
「ちょっ…」
私も慌てて怜くんの後を追いかける。
けど、日頃運動してない私にとってこの坂道はきつかった。
「ハアハアッ…ちょっと…置いてくなんて…ハアッ…ひどくない…?」
売店に着いて先に雨宿りしている怜くんに向かってそう言うと、
「これだけの距離でそんなに息切らすなんて、どんだけ体力ないんだよ」
なんてまた鼻で笑いながら憎まれ口を叩くもんだから、私は怜くんをおもいっきり睨んだ。
あーもう、ほんとむかつく!
だけどちょっとホッとした。
こっちから喋れば、喋ってくれるんだなって。
このままお互い口効かなかったら、母さんや怜くんのお父さんにもっと気を使わせなきゃいけなかっただろうから…。
