テキストサイズ

その恋を残して

第7章 眠り姫……か

    ※    ※


「ま、松名……くん?」

「――!」

 その声によって、現実に引き戻されたような感覚を受けた。

 おそるおそる目を開くと、潤んだ瞳で俺を見つめのは――

「蒼空!」

「松名くん……わ、わたし……私は……」

 そう言った蒼空の瞳から、次々に溢れ出すような涙が。

 俺はそれを、そっと指先で拭うと――

「おはよう……蒼空」

 そのまま、蒼空の細い身体を抱き寄せた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ