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その恋を残して

第2章 好きじゃないから……

 バイト中にも俺は結局、帆月のことを考えてしまっていた。現状で、俺にできることはないのだろうか? その答えを模索いたのだった。

 そして一つ、その答えらしきものを導いていた。それは、彼女に対して俺が意思を示すことである。俺は帆月蒼空を好きではない――そう、はっきりと伝えることだ。

 それは、当初に考えた逆告白に立ち戻るということになる。しかし、その意味合いは初めのものとは異なっている。

 当初は単に自分の体裁の為に、誤解を解きたいとの考えであったのだが、現在は帆月の為に、それを行おうとしているのだ。

 何故、そういう結論に達したのか? それは、今日の保健室での帆月の言葉が決め手。

 『一目惚れは困る』と、帆月は言った。それは、初日の言葉『私を好きにならないで!』と、関連しているのは明らかだ。

 つまり、帆月は俺に(あるいは異性全般に)好意を抱かれることを拒絶している。もちろん、その理由はわからない。だが、俺が帆月に好意を抱くことが、彼女に何らかのストレスを与えているのであれば、その部分は解放してあげたいと思うのである。

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