その恋を残して
第5章 それは、おとぎ話だ
すると、怜未は厳しい目で、俺を睨んだ。
「がっかりさせないで。松名くんは、そういう人だったの? 松名くんが好きなのは蒼空でしょ?」
「蒼空のことは、好きだ」
自分でも驚くほど、すんなりとその言葉が口をつく。
すると怜未は、ふいっと顔を背けて言った。
「だったら……私に構うことないじゃん」
「だけど、蒼空はそうは思ってない。だから、俺は怜未とどう向き合うのか真剣に考えなくちゃならないと思ったんだ」
「へえ……それで一体、どう向き合ってくれるというの?」
「わからない。だから、それを一緒に考えよう」
「アハ――」
「――?」
「そんな必要ないわ」
「どうして? 二人は同じ身体を共有して――」
「いつまでも、それでいいわけがないの!」
怜未は言ってしまってから、ハッとして口を手で押えた。
「それ、どういう意味?」
「別に……もう話すことはないから」
顔を伏せたまま、怜未は背を向けて走り出す。
その時だった。
勢いよくコンビニの駐車場に飛び込んで来た乗用車が、怜未の行く手に迫る。
「危ないっ!」
「がっかりさせないで。松名くんは、そういう人だったの? 松名くんが好きなのは蒼空でしょ?」
「蒼空のことは、好きだ」
自分でも驚くほど、すんなりとその言葉が口をつく。
すると怜未は、ふいっと顔を背けて言った。
「だったら……私に構うことないじゃん」
「だけど、蒼空はそうは思ってない。だから、俺は怜未とどう向き合うのか真剣に考えなくちゃならないと思ったんだ」
「へえ……それで一体、どう向き合ってくれるというの?」
「わからない。だから、それを一緒に考えよう」
「アハ――」
「――?」
「そんな必要ないわ」
「どうして? 二人は同じ身体を共有して――」
「いつまでも、それでいいわけがないの!」
怜未は言ってしまってから、ハッとして口を手で押えた。
「それ、どういう意味?」
「別に……もう話すことはないから」
顔を伏せたまま、怜未は背を向けて走り出す。
その時だった。
勢いよくコンビニの駐車場に飛び込んで来た乗用車が、怜未の行く手に迫る。
「危ないっ!」
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える