その恋を残して
第5章 それは、おとぎ話だ
※ ※
今日はバイトの日。学校の後、工場に来ていつものように作業をしていると――。
「松名くん。悪いけど島田工業さんに行くから、一緒に着いて来てよ。荷物の積み下ろしを頼みたいんだわ」
オバちゃん(社長夫人)が、そう声をかけてきた。
「わかりました」
俺は返事をすると、オバちゃんの運転する軽バンの助手席に乗った。明日生産分の部品が足りないらしく、直接それをを取りに行くということらしい。オバちゃんは工場内の作業を仕切ったり事務をこなしたり、色んなことをやっているので大変そうだ。
目的の島田工業は割とごみごみとした街中にある。オバちゃんは会社の前の道に車を停車すると、車を降りて俺に荷物の積み下ろしを命じた。
指示通り部品の入ったダンボールを車に積み始める。結構な量があり、一つ一つのダンボールも重かったので、それなりの重労働になった。
「松名くん、ご苦労さん。少し社長と話してくるから、先に車に乗ってなさいよ」
「はい」
オバちゃんにそう言われ、俺は車に乗って一息ついていた。そうして何気にフロントガラス越しに前を見ていた時のことだった。
「あれは……?」
車から二十メートルくらい前に、見覚えのある車が停車していることに気がつく。その高級車は、蒼空たちを送迎している沢渡さんの運転している車と同車種。たまたま同じ車が、ここに……?
そう思いつつ、暫くその辺りに注目していると――
「――!」
次の瞬間、俺は建物より出てきた、その姿を見かけた。停車中のその車に乗り込んだのは、怜未だ。
今日はバイトの日。学校の後、工場に来ていつものように作業をしていると――。
「松名くん。悪いけど島田工業さんに行くから、一緒に着いて来てよ。荷物の積み下ろしを頼みたいんだわ」
オバちゃん(社長夫人)が、そう声をかけてきた。
「わかりました」
俺は返事をすると、オバちゃんの運転する軽バンの助手席に乗った。明日生産分の部品が足りないらしく、直接それをを取りに行くということらしい。オバちゃんは工場内の作業を仕切ったり事務をこなしたり、色んなことをやっているので大変そうだ。
目的の島田工業は割とごみごみとした街中にある。オバちゃんは会社の前の道に車を停車すると、車を降りて俺に荷物の積み下ろしを命じた。
指示通り部品の入ったダンボールを車に積み始める。結構な量があり、一つ一つのダンボールも重かったので、それなりの重労働になった。
「松名くん、ご苦労さん。少し社長と話してくるから、先に車に乗ってなさいよ」
「はい」
オバちゃんにそう言われ、俺は車に乗って一息ついていた。そうして何気にフロントガラス越しに前を見ていた時のことだった。
「あれは……?」
車から二十メートルくらい前に、見覚えのある車が停車していることに気がつく。その高級車は、蒼空たちを送迎している沢渡さんの運転している車と同車種。たまたま同じ車が、ここに……?
そう思いつつ、暫くその辺りに注目していると――
「――!」
次の瞬間、俺は建物より出てきた、その姿を見かけた。停車中のその車に乗り込んだのは、怜未だ。
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