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テレフォン -約束-

第7章 極彩色の万華鏡




〈甘い甘いミルクティ〉


琥珀と乳白の色を混ぜた白いカップの湖には微粒子の湯気が舞い上がっています

アタシは空港のカフェに入り、それを飲んでサヨナラを耐えていました


アナタと初めて会った日

アナタからの指名があって

飲めなかったミルクティ





あの日は、まだまだ暑くて

冷えたミルクティでした



・・・・・・アタシが無邪気にアナタと最果てに飛び立てない、呪いの黒アリが足元でアタシを蝕む現実


アタシはあの日、神様にお願いをしたことを叶えて貰えた幸せなハズなのに・・・・


って


微粒子の湯気を眺めていたら、こんなアタシでも、逆運を少しだけ恨みました

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