
テレフォン -約束-
第4章 シゴト
そんな部屋で分かったことは、代表の次に店長が《再講習》の名の元に、ジコマンスペルマを放出することでした
アタシは《再講習》の要請は嫌な“予感”がして断っていた
そういうことは、ハッキリとモノが言える
って、いうか、
“予感”が当たっていた
そんな
“なんでもアリの世界”
テクニックは実地で覚えました
素股はお客さんに教えてもらいました
そんな
“足元をスクワレる世界”
手かせ、足かせ、おまけに首かせで繋がれた夜の蝶達
幾何学模様の羽根をムシリ取り“店の為だけに貢献”させたい経営者の思惑
そして、賄賂や収賄みたいに“蝶になる前の青虫”をつまみ食いをする従業員達
お客さんからすれば、ポラロイド写真で埋められた、虹彩の向こう側の嬢の世界は
夜の積乱雲の下でサクソウメイソウしながらも
“蜜”を探す蝶の世界なのです
