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テレフォン -約束-

第5章 原色の気球と花束と




2日続けて来店するお客さんは、アタシの店では珍しいのですが、由井さんが抱いているような孤独を感じさせるお客さんは珍しくありません

その孤独感をタイマーが鳴るまでの間に

“裸体”“乳房”“素肌”“手指”

に触れることで、埋めてゆくお客さんの1人1人に感情移入をしてしまうと、アタシ自身が疲弊してしまいますし

何より、シゴトなのですから、割り切りも打算も当然にあります

アタシ自身が“膣”を陰茎で埋めさせないシゴトを選んだのは・・・・

恐らく、サービスの労力からすれば、埋められた方が楽かも分かりませんし

人から見れば、大した差ではないですし、プライドとかではなくて

アタシ自身が、それで、このシゴトに折り合いがつけられるのです


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