
テレフォン -約束-
第6章 灰色の記憶
・・・・ねぇ、
・・・・ねぇ、ねぇ、
それって、ちゃんと“約束”してくれますか?
アタシは“約束”を破る人が嫌いです
クリスマスにプレゼントなんかいらないから
絵本も洋服もいらない
おでんも100万ドルの夜景も宝石もいらない
だから“約束”だけは守ってください・・・・・・・・
それが、アタシへのいちばんの・・・・
ダイヤモンドより素敵なプレゼントなのです
そんなアタシにアナタは抱き締めてくれて
“約束しよう”って言ってくれました
そして、キスをしてくれました
この人なら…
この人となら…
って、アタシは…
背中に手を回して温もりを感じました
