
テレフォン -約束-
第7章 極彩色の万華鏡
そんな、アナウンスが聴こえなかったかのようにアナタは
“ホワイトソースのオムライス食べたい”
“ホワイトソースのオムライス食べたい”
“ホワイトソースのオムライス食べたい”
“ホワイトソースのオムライス食べたい”
“ホワイトソースのオムライス食べたい”
と、止めどなくあふれ出る涙の中で、断ち切れない思いの丈を連弾のようにぶつけました
汲み取れきれないよ…
だけど、「うん、うん」とアタシ
そこには、あの凛々しいアナタの面影はなくて…
ないがしろにされて待ちぼうけの真っ只中の連続で、幾度も月の満ち欠けを見上げながら過ごしていた平日の夜の
アナタの本当の姿…
裸のシゴトのアタシの帰りを待ちわびていた、週末をココロ待ちに待ち焦がれていた
アナタのそんな姿を初めて目の当たりにしたようでした
