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Happiness day

第19章 Do you…?

寝室のドアがノックされた音で目が覚めた

「翔?いいか?」

「ん…どうぞ?」

ドアが開き、光が入ってくる

「そろそろ晩飯の準備しようと思うんだけど」

「あ〜、もうそんな時間?」

部屋の中は薄暗くなっている
2、3時間くらい寝てたのか…

お腹も満たされ、取り敢えず痛みも引いたせいか、深い眠りに落ちてたみたいだ

日頃の疲れも溜まってたんだろうな…

昼寝でこんなに寝たのなんて、社会人になってからはないんじゃないか?

「まだ少し早いんだけど、お粥作るか米炊くか決めないといけないから」

「あ、そっか」

「どうする?まだお粥にしとく?」

お粥は美味かったけど、もう普通に食えそう

「ううん。智と同じ物でいい」

「そう?なら炒飯でいいか?」

「うんっ。炒飯がいい」

「了解。出来たら呼びに来るな」

ニコッと笑った智が、ゆっくりとドアを閉め消えていく

しっかりと睡眠をとったから、もう一度眠る事は出来ず、ベッドの上でボーッと過ごす

しばらくすると、炊飯器が炊き上がりを知らせる音が鳴った

久しぶりの登場だな…我が家の炊飯器も

ひとり暮らしを始めた時に購入したけど、殆ど使用する事なく、キッチンの置物と化してた

ご飯が炊けたってことは、メシ作りが始まる?

「ちょっと覗いてみようかな…」

俺はひとり暮らしを始めて早々に料理をする事を諦めた
同じくらいの時期にひとり暮らしを始めた智が、どれ程の腕前なのか見てみたい

ベッドを抜け出し、キッチンへ向かった

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