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Happiness day

第19章 Do you…?

「あれ?もう起きて来たのか?
まだメシ出来てないけど」

キッチンに入ると、智が冷蔵庫から食材を出している所だった

「うん。やる事なさすぎて暇」

「熱は?」

「もう無いと思う」

計ってはないけど、怠くもないし、熱いとも寒いとも思わない

「無いと思うじゃ駄目なんだよ…」

智が苦笑いしながら、俺の前に立った
腕を伸ばして来て、俺のおでこに触れる

「ん〜、大丈夫かな…」

その手を今度は首筋に移動させた

「汗もかいて無いみたいだし」

「だろ?本人が言ってるんだから、大丈夫なんだよ
自分の身体のことは自分が1番よくわかるんだから」

「何言ってんだよ。骨が折れてる事も気付かなかったクセに」

「ははっ…そうでした」

「すぐメシ作るから、あっちで待ってて」

「あ、いや。作るところ見せて貰おうかと思って」

「は?なんで?」

「今後の参考?
炒飯くらい、俺も作れるようになろうかな、なんて…いい?」

「まぁ、構わねぇけど…」

「邪魔にならないように見てるから、いつもの通りやって」

「ん、わかった」

包丁を握った智が、まな板の上で食材を切っていく

「へぇ…上手いなぁ…」

リズミカルに包丁がまな板を叩く音がする

材料は、ネギとハムとナルト?
卵も置いてある

材料が切り終わるとフライパンと水の入った鍋を火にかけた
フライパンに油を入れて、クルリと回す。慣れた手つきだ

卵を持ち、器にあけるのかと思いきや、フライパンに直接割り入れた

「えっ⁉︎そのままいくの?卵混ぜないの?」

「うん。このままいって大丈夫」

そこにご飯、ハム、ナルトを投入
手早く炒め調味料を加え、最後にネギとごま油を入れて完成

「早っ!」

お湯の沸いた鍋に溶き卵を入れ、こちらのスープも完成

「さ、あっちに運んで食おう」

見せてもらったけど、俺には到底真似できそうにない…

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