テキストサイズ

Happiness day

第19章 Do you…?

食べ終わった皿も勿論、片付けは智に任せるしかなく
洗い物が終わった智がリビングに戻ってきた

「翔、風呂どうする?シャワーしか駄目なんだろ?」

「あ〜、そうだった」

「熱が下がったならシャワーしとく?
汗かいたから、さっぱりしたいだろ?」

「ん、そうだな。そうする」

タオルで拭いては貰ったけど、頭も洗いたいし

「智は風呂入るんだろ?
浴槽にお湯はっていいからな」

「俺もシャワー貸して貰えればいいや
元々、長風呂しないから」

「そう?遠慮するなよ?
世話して貰ってるんだから、ここにいる間は好きに生活してくれよ?」

世話になってる上に、窮屈な生活なんてさせられないもんな

「言われなくても、好きにやらせて貰ってるよ
勝手にキッチン使わせて貰ったし」

「まぁそうだけど…」

そうだよなぁ…智がこの部屋に来るのは初めてなんだ
それなのに何故か馴染んでる

キッチンで料理する姿も、俺の世話をする姿も、違和感がないっていうの?
俺が他の人の家に行って、世話とかするとかなったら
こんなにスムーズに事が進まないよなぁ

『あれどこにある?』とか、しょっちゅう質問しちゃって、あたふたした結果、世話する相手を疲れさせちゃいそう

終いには『帰ってくれていいよ』なんて、断られるんじゃ無いか?
かえって手間が掛かるとか言われて…

「なぁ、ビニールの袋ある?」

「あるけど、何するの?」

「ギブスが濡れないようにカバーする」

「あ、なるほど」

本当に何から何まで智任せだ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ