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Happiness day

第19章 Do you…?

「え?翔が俺に出来ること?」

シャワーをしてリビングに戻って来た智に聞いてみた

「うん、そう。智に世話になりっぱなしじゃ悪いじゃん?
何でも良いから言ってみてよ」

「ないっ!」

考える事もせず、はっきりきっぱり言い切った

「ないって…何かあるだろ?
俺にして欲しくない事とかでもいいよ
智の負担が少しでも楽になるならさ」

「だったら、いつも通りに生活してよ」

「え?そんな事でいいの?」

「そんな事でいい。今回の事は、俺が翔に感謝してやってる事だから
翔に負い目を感じて欲しくない
だからさ、介護人じゃなくて、普通に同居人として見てほしい」

「同居人にしては、智の負担が大きいような…」

「そうか?恋人同士ならこんなもんだろ
飯作るのは当たり前だし
風呂だって、一緒に入れば体洗いあったりするだろ?」

「う、ん…そう、だな…」

俺はそんな甘い生活した事ないけど、きっと智はしてるんだろう

てか、いいのか?
ずっとここにいたら、それこそ彼女をほったらかしにしちゃうんじゃ…

「あのさ…彼女さん、いいのか?」

「彼女さん?」

智が首を傾げる

「いつまでここに居てくれるつもりなのか分からないけど
彼女さん寂しいんじゃないか?」

「俺、今、付き合ってる人いないけど?」

え?いないの?てっきりいるのかと思ってたけど、俺に気を遣わせないように嘘をいってる?
でも、そんな風には見えないな…
嘘をつくメリットもないし

「なんだ…よかった…」

思わず漏れた言葉

「よかったんだ?俺に彼女がいなくて」

「あ、いや。智に彼女がいない事がよかったんじゃなくて、寂しい思いをする人がいなくてよかっただぞ?」

「なんだ…残念…」

「ん?」

「いや、別に?
という事だから、翔は気兼ねなく、普段通り過ごしてくれよ?」

「ん、わかった」

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