テキストサイズ

Happiness day

第19章 Do you…?

智が家に来てから初めての週末

「なぁ、智。休みの日って何してんの?」

智が用意してくれた朝食を食べながら、休みの日の智の過ごし方を聞いた

もし何かやる事があるなら、気にせずにしてもらいたい

「ん〜?部屋の掃除して、あとは買い出し?
ある程度の物は、買いだめして置くから。
翔は?何してんの?」

「俺も似たようなもんだな
天気がいいと、買い物がてら散歩したりはするけど」

「へぇ〜、散歩なんてするんだ」

「うん。天気がいい時に家に篭りっきりも勿体ない気がしてな
そんな改まったものじゃなく、買い物行くのにちょっと遠回りするぐらいだけど」

「じゃあさ、今日、天気いいし、買い物がてら少し散歩しない?
俺、この辺来たことないから、巡ってみたい」

「オッケー、そうしよ。
俺も少し動かないと、体が鈍る」

「まずは部屋の掃除からだな」

食器の片付け、洗濯、掃除。次々にテキパキと進めていく智の姿を、俺はソファーに座って眺める事しか出来ない

家事は得意ではない。いや、苦手と言っていいだろう

料理以外のモノも、やらなくちゃいけないからやる、って感じでこなしてる

それなのに、智が洗濯物を干してる姿、掃除機をかけてる姿が楽しそうに見えるんだ

「智」

掃除機をかけてる智の横に立った

「ん〜?どうした?」

「掃除機、俺がやる」

「え、大丈夫か?無理しなくていいぞ?」

「掃除機なら左手でもかけられるよ
ふたりでやれば早く終わるだろ?
その分早く出掛けられる」

「ん、そうだな。じゃあ、任せるわ
俺は風呂を洗ってくるから。
あと、よろしくな?」

笑顔で掃除機を渡され、受け取った

「おう!任せろ」

智から引き継いだ掃除機かけは、やはりいつもよりやり甲斐を感じて楽しかった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ