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Happiness day

第19章 Do you…?

「んー!ほんと気持ちいい天気だなぁ」

智が両手を組んで伸びをする

「2月の上旬の暖かさじゃないよね」

俺は手を伸ばす事が出来ないから、大きく深呼吸だけした

「普段散歩ってしないけど、ふらふら歩くってのもいいもんだな
気持ちがリフレッシュする」

「そうなんだよ。
体の疲れをとり除くのも大切だけどさ
心の疲れもとらないとな?
本当は趣味とか持てばいいんだろうけど」

「翔は趣味ないの?」

「んー…これと言っては無いなぁ…
智はあるの?」

「前は釣りとかしてたな…
何も考えず、ボーッとするのもリフレッシュになるからな」

「あー、頭使わない時間あると良いっていうね」

「うんうん。最近は全く行けてないけどな」

「じゃあさ、俺の怪我が治ったら一緒に行こうよ」

「一緒にか?翔は釣りに興味あんの?」

「今はない。けど、智がやってるならやってみたい」

「なんだそれ?」

「俺、家事苦手なの。でも、さっき智が楽しそうに家事をやってるの見たら、自分でもやりたいなぁ、って思ったんだよ
で、実際、掃除機をかけたら、いつもより楽しかったから
智が楽しいって思ってる事は、楽しいのかなぁ、なんてさ」

「んー…俺も家事が好きって訳ではないんだけど…」

「え?違うの?楽しそうに見えたけど」

「それは別の理由かな」

「別の?」

「うん」

智が足をピタリと止めてこっちを向く

「翔の為に何か出来る事が嬉しいんだよ」

優しく微笑む智にドキッとした

「だ、だから…俺の怪我に責任感じなくていいって言ってるじゃん…」

「責任感じてるから、って訳でもねぇんだけどな」

智がボソッと呟いて歩き出す

じゃあどんな訳?

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