Happiness day
第19章 Do you…?
あちこち近所を散策したのち、最寄りのスーパーに行く手前にある小さな喫茶店の前で立ち止る
「なぁ、智。昼メシここで食わない?
俺、休みの日は殆どここでランチしてんだ」
料理の味はさることながら、店の雰囲気に惹かれお邪魔してたんだけど、気がつけば毎週末通う常連になっていた
「へぇ…翔がお気に入りの店なら、味は間違いなさそうだな」
「うんっ!保証する。さ、行こう」
そう言うと、智が横からスッと手を伸ばし扉を開けてくれた
「ありがと」
ニコッと笑う智
別に左手でも開けられなくはないんだけど、右手に比べるとちょっと開けづらい
俺のぎこちない動きを見てなのか、智にはそれがわかってるらしく
ふたりでいる時は智がドアを開けてくれるようになった
「ちは〜」
「いらっしゃい翔ちゃん
えっ⁉︎何その腕!どうしたのっ!」
俺を見るなり、店主の相葉さんが小走りで駆け寄って来た
「ん、ちょっと骨折…」
「骨折⁈大丈夫なの⁈」
「あまり大丈夫じゃないかも」
「どうした雅紀、デカい声出して」
相葉さんの背後から現れたのは、もう1人の店主の松本さん
この店はこのふたりで経営している
「潤ちゃん!翔ちゃんが骨折だって」
松本さんが相葉さんの隣に立って俺の腕を見た
「骨折?しかも利き腕か…
日常生活どうしてんの?」
「今は同僚が泊まり込みで世話してくれてる」
「随分と親切な…そちらの方?」
松本さんが俺の後ろに立つ智に視線を送る
「うん、そう。同期の大野智」
後ろを向くと智がペコっと頭を下げた
「ほぉ…」
「凄い良い人じゃん!
普通、泊まり込みで世話してくれるなんて母親くらいのもんだよ
翔ちゃんのことよろしくね」
それは俺も思ったけど、やっぱそうだよな
怪我の原因を作ったとは言え、他人の世話を泊まりこんでまでしないよなぁ…
「まぁ、あとは恋人くらいだな…」
松本さんがニヤッと笑った
ん?恋人?何が?
「なぁ、智。昼メシここで食わない?
俺、休みの日は殆どここでランチしてんだ」
料理の味はさることながら、店の雰囲気に惹かれお邪魔してたんだけど、気がつけば毎週末通う常連になっていた
「へぇ…翔がお気に入りの店なら、味は間違いなさそうだな」
「うんっ!保証する。さ、行こう」
そう言うと、智が横からスッと手を伸ばし扉を開けてくれた
「ありがと」
ニコッと笑う智
別に左手でも開けられなくはないんだけど、右手に比べるとちょっと開けづらい
俺のぎこちない動きを見てなのか、智にはそれがわかってるらしく
ふたりでいる時は智がドアを開けてくれるようになった
「ちは〜」
「いらっしゃい翔ちゃん
えっ⁉︎何その腕!どうしたのっ!」
俺を見るなり、店主の相葉さんが小走りで駆け寄って来た
「ん、ちょっと骨折…」
「骨折⁈大丈夫なの⁈」
「あまり大丈夫じゃないかも」
「どうした雅紀、デカい声出して」
相葉さんの背後から現れたのは、もう1人の店主の松本さん
この店はこのふたりで経営している
「潤ちゃん!翔ちゃんが骨折だって」
松本さんが相葉さんの隣に立って俺の腕を見た
「骨折?しかも利き腕か…
日常生活どうしてんの?」
「今は同僚が泊まり込みで世話してくれてる」
「随分と親切な…そちらの方?」
松本さんが俺の後ろに立つ智に視線を送る
「うん、そう。同期の大野智」
後ろを向くと智がペコっと頭を下げた
「ほぉ…」
「凄い良い人じゃん!
普通、泊まり込みで世話してくれるなんて母親くらいのもんだよ
翔ちゃんのことよろしくね」
それは俺も思ったけど、やっぱそうだよな
怪我の原因を作ったとは言え、他人の世話を泊まりこんでまでしないよなぁ…
「まぁ、あとは恋人くらいだな…」
松本さんがニヤッと笑った
ん?恋人?何が?