Happiness day
第19章 Do you…?
貰ってしまったチョコを返す訳にもいかず、家に持って帰る
テーブルの上に置いて、どうしようか考えていると、智がメシを運んで来てくれた
「翔?どうした?チョコと睨めっこして」
「これ…どうしたらいいんだろう…」
「普通に食えばいいんじゃない?」
「いいのかな…本命かも知れないのに…」
「翔は本命だと思わなかったんだろ?
だったら普通に食って、ホワイトデーにみんなに同じ物返せよ
そうすれば、このチョコたちは、翔の中では義理チョコで終わる
渡した相手も、みんな同じ物を返されれば自分だけ『特別』とは思わねぇよ」
「それでいいのかな…」
「いいんだよ。翔が特別な行動に移らなければ、相手だって想いは届かなかったんだって思うさ
みんな掛けたいんだろ?
チョコを渡す事で、翔が自分を意識してくれるんじゃないか、ってね」
「だから智は受け取らないんだ」
相手はホワイトデーまでの一ヶ月間、期待して待ってるかも
でも智みたいに、心に決めた人がいるなら、最初から答えは出ている
「相手が本気だってわかってれば、その方が手っ取り早い」
「だよな…」
受け取っても、受け取らなくても付き合う事は出来ないんだ
だったら変に期待させて断るよりもいいのかも…
「チョコに罪はないんだから
美味しくいただけばいいんだよ
食後にコーヒー淹れるな?」
「うん、ありがとう
智も一緒に食べてくれる?」
智は今日、チョコをひとつも貰って来なかった
14日当日じゃないって事もあるんだろうけど
やはり義理チョコの風習は薄れて来てるんだろう
「ん、いいよ。ひとりで全部食ったら太っちまうから手伝ってやる」
智がポンポンと俺の頭を叩いてキッチンへ戻って行った
テーブルの上に置いて、どうしようか考えていると、智がメシを運んで来てくれた
「翔?どうした?チョコと睨めっこして」
「これ…どうしたらいいんだろう…」
「普通に食えばいいんじゃない?」
「いいのかな…本命かも知れないのに…」
「翔は本命だと思わなかったんだろ?
だったら普通に食って、ホワイトデーにみんなに同じ物返せよ
そうすれば、このチョコたちは、翔の中では義理チョコで終わる
渡した相手も、みんな同じ物を返されれば自分だけ『特別』とは思わねぇよ」
「それでいいのかな…」
「いいんだよ。翔が特別な行動に移らなければ、相手だって想いは届かなかったんだって思うさ
みんな掛けたいんだろ?
チョコを渡す事で、翔が自分を意識してくれるんじゃないか、ってね」
「だから智は受け取らないんだ」
相手はホワイトデーまでの一ヶ月間、期待して待ってるかも
でも智みたいに、心に決めた人がいるなら、最初から答えは出ている
「相手が本気だってわかってれば、その方が手っ取り早い」
「だよな…」
受け取っても、受け取らなくても付き合う事は出来ないんだ
だったら変に期待させて断るよりもいいのかも…
「チョコに罪はないんだから
美味しくいただけばいいんだよ
食後にコーヒー淹れるな?」
「うん、ありがとう
智も一緒に食べてくれる?」
智は今日、チョコをひとつも貰って来なかった
14日当日じゃないって事もあるんだろうけど
やはり義理チョコの風習は薄れて来てるんだろう
「ん、いいよ。ひとりで全部食ったら太っちまうから手伝ってやる」
智がポンポンと俺の頭を叩いてキッチンへ戻って行った