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自分の気持ちに答えは見つかったものの
落ち着いて考えたいと言った手前、智にすぐに気持ちを伝える事は出来なかった

「どうしよう…」

どうやって智に伝える？
改まって思いを伝えるのって、勇気いるんだ

チョコを使って告白する女子の気持ちがわかったよ

義理と言い訳しながらチョコを渡す人の気持ちもね…

俺の場合は、智が俺の事を好きだとわかってるからまだいい

でも片想いの人は、かなりの勇気が必要だ

「どうしたの？翔ちゃん、悩み事？」

「あぁ…うん、ちょっとね」

今日も智と相葉さんのお店にランチをしに来た

席に着く前にトイレに寄って行くと言った智

先に席に座っていると、相葉さんがお冷を持って来てくれた

「俺でいいなら、話聞くけど？」

そっか…こんな近くに相談出来る人いたじゃん

「あのさ…」

「ん？なに？」

「松本さんに相談したいから智の相手してて」

「えっ？なにそれ？俺じゃ駄目なの？」

「うん。松本さんがいい」

「わかったよ。いってらっしゃい」

「あ、でも、智には、相談しに行ってるって言わないでね」

「了解〜」

相葉さんに笑顔で見送られ、松本さんがいるカウンターへ

「どうした？翔くん」

「あの…実はお願いしたい事が…」

俺が図々しいお願いをしたにもかかわらず、松本さんは理由も聞かず笑顔でオッケーをくれた

「えっ⁉︎いいの？」

「うん。特別な？」

「ありがとう」

「その代わり、家で出来る簡単なやつだぞ？
その手じゃ、無理だろうから」

俺が何で聞いたのかわかってる？

「明日だもんな、バレンタイン」

松本さんがニヤッと笑った

顔が熱くなるのがわかる

「う、うん…それじゃあ、早速教えて」

「ふふっ…いいねぇ。ハッピーバレンタイン」