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Happiness day

第20章 GUTS!

お邪魔虫って…

相葉さんだって智と仲良くしてるんだから、お邪魔虫なんかじゃないのに

「随分、相葉さんと仲良くなったよね?」

「なに?ヤキモチ?」

ニヤッと笑う智

「はっ⁉︎違うしっ!ふたりが真面目な顔して話し込んでたからっ」

「なんだ…残念」

なんだよ、残念って…
まるでヤキモチ焼いて欲しいみたいじゃん

もちろんヤキモチなんて焼いてない
智と相葉さんの仲を疑う必要なんてないんだから

ただ、急に距離を縮めたふたりが気になっただけ
実際の距離も近かったし?

俺と智が出会った時って、そんなに急激に仲良くなってないよな、って…

智と相葉さんは、時間にしたらトータルでも数分しか話して無いはずなのに、余程気が合うんだな、って…

…もしかして、これがヤキモチ?

「しょ〜お〜」

智の声にハッと視線を上げると、にやにやしてる智と目が合った

「だっ、だからっ、ヤキモチなんて焼いてないって」

「もうそんな事聞いてないけど?」

「あっ…だよな…ははっ…」

墓穴を掘った?
目の前の智は楽しそうに笑ってる

やっぱりヤキモチ焼いて欲しいんだ

ヤキモチ焼いて貰って何が嬉しいんだろう…

「なぁ、智…」

「ん?」

「智もヤキモチ焼いたりする?」

「俺?そりゃもう焼きまくり…
お前、超鈍感だから、誰相手でも優しくするんだもん
俺がどれだけヤキモキしてたか知らないだろ?」

「…そんなの、知らない…」

だって、智が俺の事好きだなんて思ってもいなかったんだから

「だよなぁ。俺が何か言える立場でもなかったし
でもこれからは堂々とヤキモチ焼くからな?」

嬉しそうに微笑む智に、胸がキュンとなった

うん…ヤキモチ、嬉しいかも…

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