無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

食事が終わり、会計をする為に席を立った

「カフェラテも美味かったな」

「だろ？この店は、何食っても何飲んでも美味い」

「もうお帰り？」

カウンターの中から相葉さんが出て来た

「うん。久々にナポリタン食ったけど美味かった」

「ありがと〜。潤ちゃんに伝えておくね」

料理を褒めるとやはり嬉しそうに笑う相葉さん

「腰もお大事にって伝えておいて」

「腰？」

隣に立つ智が首を傾げた

「うん。さっき話した時にずっと腰さすっててさ
『痛めたの?』って聞いたら『そのうちわかる』って言われたんだよねぇ」

そのうちって事は、年の所為？って思ったんだけど、松本さんは俺の2コ上
まだ腰に来るような年じゃないと思うんだよなぁ

「へぇ…そのうちねぇ…」

智が含みのある言い方で相葉さんの方を見た

「ふふっ…そのうち…でしょ？」

相葉さんは相葉さんで楽しそう？

恋人の松本さんが腰を痛めてるのに？

「まぁそのうち、だな」

智がフッと笑って答えた

やっぱりこのふたり距離が近くない？
今のやり取りだけでわかり合っちゃったみたいでさ

俺、全然わからないんですけど！

「あれ？翔ちゃん剥れてる？ヤキモチ？」

益々楽しそうな相葉さん

「違うしっ！ごちそうさまでしたっ」

お金を置いて出口へと向かった

「ふふっ、翔ちゃん可愛いねぇ」

「だろ？」

背後から聞こえるふたりの会話

こんな態度のどこが可愛いんだよ！
わかり合うふたりがわからんっ！