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Happiness day

第20章 GUTS!

「翔、体洗うぞ〜」

その日の夜、いつものように智が浴室に入ってきた

「ん、お願い」

俺もいつものように椅子に座り、頭を洗って貰い
続いて、体を洗って貰うのを待った

「え…?」

背中に触れた物はいつもと違う感触

「何してんの?」

俺の背中を智の手のひらがクルクルと撫で回る

「何って、昼間の番組で言ってただろ?
体を洗うのは手がいいって」

手がいいじゃなくて、手もアリじゃないのか?

「俺、そんなに肌にこだわりないし、いつもみたいにゴシゴシやっちゃってよ」

「駄目だよ。翔、前に乾燥しやすいって言ってたろ?」

「え、そんな事話した?」

確かに乾燥肌ではあるけど、そこまで酷くないし、特に話題に取り上げて智と話した記憶はない

「話した。『冬場は唇が乾燥するんだよなぁ』って」

そのくらいの事なら話したかも…
でもそれって唇の事で、体全体を言った訳じゃないんだけど…

「あの、智…もう大丈夫だから」

俺の体を洗う智の手は、エステシャンを思わせる滑らかな動きで、優しく気持ちいい

でも、これ以上続けてると、なんかヤバい気がする…

「んっ…」

首から肩に掛けて撫でられると擽ったくて、首をすくめた

「智っ、もういいって…ん、ぁ…」

智の手が脇腹をスルッと撫で下りた瞬間に、背筋にゾクリと何かが走り、ピクっと背中が仰け反った

マジでヤバいんですけど…

今のゾクリで、俺の分身もピクってなった

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