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Happiness day

第20章 GUTS!

「何ふたりでコソコソ話してんの?」

出来上がった料理を持って、松本さんが厨房から出て来た

「潤ちゃん、良いところに来た
翔ちゃんが聞きたい事があるんだって
相談に乗ってあげて?」

「あ、いや、でも、松本さん忙しいでしょ?」

「今なら大丈夫だよ
オーダー入ってるのは、これが最後だから」

「じゃあ潤ちゃん、よろしくね?
俺は料理提供したら、おおちゃんの相手してくるから」

「うん、よろしく」

松本さんが相葉さんに料理の乗った皿を渡し、相葉さんはそれをウィンク?して受け取るとフロアーへと出て行った

「で?今度は何が聞きたいの?」

「あ〜、えっとぉ…」

口籠る俺を松本さんが首を傾げて見る

なんでだろ…相葉さんの時は簡単に聞けたのに
松本さん相手だと、何故か急に恥ずかしい…

俺の予想に反してたからかな…
松本さんが相葉さんに抱かれていると思ったら照れてしまう

だってこの超イケメンが、あの雰囲気の柔らかい相葉さんに啼かさ…いやっ!だから、想像しちゃダメだって!

「翔くん?どうした?何か聞きたいんだろ?」

「あっ…う、ん…あのさ…」

でも聞ける相手は松本さんしかいないんだから、聞くしかないよな

「あ〜、なるほどね…」

俺の話を聞いた松本さんは、薄ら頬を紅く染めていた

この顔、前にも見たな…
あれは確か『腰を痛めたのか?』と尋ねた時だった

「痛みは絶対伴なうから、徐々に慣れていくしかないよなぁ…
俺の場合は、雅紀が気を遣ってくれて、段階的に進んでいったから、激痛とかはなかったけど」

「段階を踏めば痛みは少ない?」

「そう。いきなり最後までじゃなくて、ちょっとずつね?
正直、雅紀はしんどかったと思うよ?
目の前に餌があるのに、お預けくらってるペットと同じ状態だもんなぁ」

それで言うなら、今の智の状態も同じようなもんだ

俺に触れたあの日から、智は変わらず俺の体を洗ってくれてるんだから

智は俺を抱きたいと思ってるんだから、相当我慢を強いてるよな

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