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Happiness day

第20章 GUTS!

「まぁ、初めての事だから心配はあるだろうけど
大野くんなら大丈夫だから、あんまり難しく考えるなよ」

「なんで智なら大丈夫なの?」

「だってこの1ヶ月、一緒に生活してたのにシテないんだろ?
翔くんの事、大切にしてくれてるって事じゃん
そんな大野くんなら、翔くんの痛がる姿見てられないと思うよ?
自分が原因なら尚更ね?」

松本さんが優しい微笑みを浮かべる

そうだよ…この1ヶ月間の智を見ていれば、不安を感じる必要なんてなかった

智に大切にされてるのは、身を持ってわかってる事じゃん

無理矢理するタイミングはいくらでもあった
毎晩、パンイチで智の前に立ってるんだから、恋人なら押し倒されて然るべきシチュエーション

最初は友人だったから、何にも考えなかったけど
今なら、この状況が智にとってキツい事なんだってわかる

俺の鈍感さが、智を苦しめてたんだよな…

今までの智の思いを考えれば、俺の多少の痛みなんて恐れるに足りない

「ありがとう、松本さん
気持ちが楽になったよ」

「俺の意見は参考になったかな?」

「うん。やっぱり経験者に聞くのが一番だね
でも俺、相葉さんの方が受ける立場だと思ったんだよなぁ…
何でそう決まったの?」

「ふふっ…雅紀の優しさに惚れたから、かな?」

うん、それならわかる

俺も智の優しさに惚れて、智になら抱かれてもいいと思ったから

松本さんも同じだったんだ

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