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Happiness day

第20章 GUTS!

智がテーブルの上に置いてあったボトルを手にする

「何それ?」

「ベビーオイル。マッサージするのに、滑り良くしないと」

「マッサージって、揉むんじゃないの?」

肩揉みみたいのを想像したんだけど…

「違うよ。強く揉むとかえって筋肉を痛めるんだ
疲れてる筋をほぐすには、撫でてやるくらいのがいいんだよ」

手の甲を智の膝の上に置き
ベビーオイルを塗った智の両手が、俺の右腕を包み優しく撫でる

イメージしていたマッサージとは違う
智が俺の体を洗ってくれてる時に近い

気持ちいいな…

「気持ちいいか?」

「え…あ、うん…」

気持ち良すぎてボーっとしてた

「目がとろんとしてる」

「だって、超気持ちいいんだもん
体洗ってもらった時も思ってたけどさ
智、エステシャンになれるんじゃない?」

「んー…だとしたら、翔専用のだな」

「うん、そうして…」

智がこんな風に他の人に触れるなんて嫌だから

「ふふっ…そっか、そんなに気に入ってもらえたなら、腕が終わったら全身してやるよ」

全身?それはさぞかし気持ちいい事だろう…


「って…え⁈なにっ⁉︎」

腕のマッサージが終わって、智が洋服の袖を戻してくれたのかと思いきや
そのまま腕を引き抜かれ、服を剥ぎ取られるように脱がされた

「何って、全身マッサージするんだから
服着てたら出来ないだろ?」

「あ、そっか…」

「ほら、寝そべって?」

智は今まで座っていた所を空け、自分はソファーの前に立つ

俺は智の指示のまま、ソファーの上にうつ伏せに寝た

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