Happiness day
第25章 夏疾風
段々と見えて来る姿は、間違いなく翔くん
そして、あの叫び声も翔くんから発せられている
「んぎゃーーっ!」
叫び声と共に、ズザザっとお尻を擦るように到着
「しょっ、翔くん!」
慌てて翔くんに駆け寄った
ふるふると震える肩
未だにギュッとロープを握り締めてる手も、ぷるぷると震えている
その震えを止めてあげようと、翔くんの肩に両手を添えた
「大丈夫か?翔くん」
「さ、さとしく〜ん…」
俺を見上げるその目は潤んで…いや、完全に泣いてるな…
頬にシッカリと、涙が流れた跡が残ってる
その場から立ち上がれない翔くん
「あそこで休もう」
休憩用のベンチを指差し、翔くんの腰を支えるように立ち上がった
「えっ!高所恐怖症⁈」
「う、うん…」
ベンチに座って
落ち着いて来た翔くんから、思ってもみなかった事実が告げられた
だから、ここを決める時、少し様子がおかしかったのか…
「言ってくれれば良かったのに」
「ごめんね…『智くんと一緒ならどこでもいい』って言っておきながら、ここはダメとは言いづらくて…」
「そっか…」
それって、俺にまだ遠慮してるって事だよな…
「それに『ここ楽しいそう』って言った時の智くんが楽しそうだったから
アスレチックやってるカッコいい智くんが見られるかな、って…」
さっきまで悪かった顔色が、ピンクに染まる
「翔くん…」
「でも僕のせいで、智くん、思いっきり楽しめなかったよね?
僕に合わせてゆっくり進んだから…」
「ううん。俺は十分楽しめたよ?
ジップラインは、すげぇ気持ち良かったし…
翔くんの方こそ楽しめなかっただろ?
怖い思いさせてごめんな?」
「ううん…その分、智くんの優しさ感じられたから、嬉しかった…
ありがとう…ずっと、守ってくれて…」
キラキラ光る瞳で微笑む翔くん
その瞳から、翔くんの俺に対する想い…愛情が伝わってくる
「俺もありがとう」
翔くんをギュッと抱きしめた
「えっ!えっ!智くん⁈」
腕の中で慌てる翔くんが愛しい…
そして、あの叫び声も翔くんから発せられている
「んぎゃーーっ!」
叫び声と共に、ズザザっとお尻を擦るように到着
「しょっ、翔くん!」
慌てて翔くんに駆け寄った
ふるふると震える肩
未だにギュッとロープを握り締めてる手も、ぷるぷると震えている
その震えを止めてあげようと、翔くんの肩に両手を添えた
「大丈夫か?翔くん」
「さ、さとしく〜ん…」
俺を見上げるその目は潤んで…いや、完全に泣いてるな…
頬にシッカリと、涙が流れた跡が残ってる
その場から立ち上がれない翔くん
「あそこで休もう」
休憩用のベンチを指差し、翔くんの腰を支えるように立ち上がった
「えっ!高所恐怖症⁈」
「う、うん…」
ベンチに座って
落ち着いて来た翔くんから、思ってもみなかった事実が告げられた
だから、ここを決める時、少し様子がおかしかったのか…
「言ってくれれば良かったのに」
「ごめんね…『智くんと一緒ならどこでもいい』って言っておきながら、ここはダメとは言いづらくて…」
「そっか…」
それって、俺にまだ遠慮してるって事だよな…
「それに『ここ楽しいそう』って言った時の智くんが楽しそうだったから
アスレチックやってるカッコいい智くんが見られるかな、って…」
さっきまで悪かった顔色が、ピンクに染まる
「翔くん…」
「でも僕のせいで、智くん、思いっきり楽しめなかったよね?
僕に合わせてゆっくり進んだから…」
「ううん。俺は十分楽しめたよ?
ジップラインは、すげぇ気持ち良かったし…
翔くんの方こそ楽しめなかっただろ?
怖い思いさせてごめんな?」
「ううん…その分、智くんの優しさ感じられたから、嬉しかった…
ありがとう…ずっと、守ってくれて…」
キラキラ光る瞳で微笑む翔くん
その瞳から、翔くんの俺に対する想い…愛情が伝わってくる
「俺もありがとう」
翔くんをギュッと抱きしめた
「えっ!えっ!智くん⁈」
腕の中で慌てる翔くんが愛しい…