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Happiness day

第25章 夏疾風

今日の宿泊先は、夫婦2人で経営してるペンション

学生の身分の俺たちには、高級ホテルより、安価でアットホームな感じの方が居心地がいいかな、って事でペンションにした

料理は家庭的だけど、地元食材を使ってるから山を感じられそう


「こんにちは〜」

予約していたペンションに着き、声を掛けると、奥からかあちゃんと同年代くらいの女性が出てきた

「は〜い」

「予約している大野です」

「お待ちしてました
遠くからいらしてお疲れでしょ?
すぐにお部屋にご案内しますね」

ほわんとした優しい笑顔を浮かべる女性に好印象
すぐに部屋で休めるのも嬉しい

「「ありがとうございます」」

お礼の言葉が翔くんと被ると、女性は更にニコッと笑う

「仲がよろしいんですね?」

別に深い意味があってじゃないって事はわかってる
でも、第三者から仲が良いって言われるのは
ちょっと照れくさいけど、すげぇ嬉しい

「はい!ありがとうございます!」

「…ありがとう、ございます…」

「ふふっ…さぁ、どうぞこちらです」

女性に付いて行くと、2階の奥の部屋へ案内された

「今日は、おふたりの他にも3組のお客さまがお泊まりになってるんですよ?
お食事は一階の食堂になりますので、6時半になったらいらしてください」

「わかりました」

「お部屋にお風呂が付いてますけど、家族風呂はご利用になりますか?」

「家族風呂、ですか?」

「ええ。部屋に付いてるお風呂は小さいので、殆どの方が家族風呂をご利用になられます
時間で貸切にするので、他の方に気兼ねなく入れますよ?」

「はぁ…なるほど…」

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