Happiness day
第25章 夏疾風
「この辺は温泉地で、部屋のお風呂のお湯も温泉を使用してますけど、見た目が家風呂なんでねぇ…
家族風呂は4、5人で入れる大きさですし、作りもそれらしくしてあって、温泉気分を楽しめますよ?
よろしければいかがです?」
温泉かぁ…ここで温泉に入れると思ってなかったな
勧めてくれてるし、入ってみるか
「はい。お願いします」
「それでは、9時でご予約入れておきますね」
女性が部屋を出るのを見送って、翔くんを振り返る
「翔くん、温泉だって!
まさかペンションで温泉に入れると思わなかった、ね…」
翔くんも喜んでくれてるかと思いきや、俯きがちに下を向いていた
「翔くん…?」
翔くんの肩に手を置き、下から覗き込むように翔くんを見る
「ぁ…」
小さく声を上げた翔くんの顔は紅く染まっていた
「どうしたの?」
「…温泉…一緒に入るのかな、って…」
「え?入るでしょ?
もしかして翔くん、温泉も苦手?
だったら無理しなくていいよ?俺ひとりで入るから」
温泉が苦手な人なんて聞いた事ないけど、決めつけは良くない
なんてったって、翔くんは高所恐怖症を黙ってたくらいなんだ
これ以上、無理に付き合わせたくない
「ううんっ、温泉は好きだよ?
ただちょっと…恥ずかしいな、って思っちゃった、から…」
語尾が段々と小さくなっていく
恥ずかしい?なんで…
「あっ!」
そっか!風呂って裸で入るんじゃん!
「ごめん!俺、何も考えないで…」
「ううん…いいの……どうせ見られるんだし…」
「へっ⁈」
翔くんから出た言葉に驚く
それって、そういう事でいいんだよね?
「あっ…やだっ…僕ってば…」
茹でダコのように真っ赤に染まった翔くんをそっと抱きしめる
「後で一緒に温泉入ろうね?」
「…うん…」
翔くんは腕の中で小さく頷いてくれた
家族風呂は4、5人で入れる大きさですし、作りもそれらしくしてあって、温泉気分を楽しめますよ?
よろしければいかがです?」
温泉かぁ…ここで温泉に入れると思ってなかったな
勧めてくれてるし、入ってみるか
「はい。お願いします」
「それでは、9時でご予約入れておきますね」
女性が部屋を出るのを見送って、翔くんを振り返る
「翔くん、温泉だって!
まさかペンションで温泉に入れると思わなかった、ね…」
翔くんも喜んでくれてるかと思いきや、俯きがちに下を向いていた
「翔くん…?」
翔くんの肩に手を置き、下から覗き込むように翔くんを見る
「ぁ…」
小さく声を上げた翔くんの顔は紅く染まっていた
「どうしたの?」
「…温泉…一緒に入るのかな、って…」
「え?入るでしょ?
もしかして翔くん、温泉も苦手?
だったら無理しなくていいよ?俺ひとりで入るから」
温泉が苦手な人なんて聞いた事ないけど、決めつけは良くない
なんてったって、翔くんは高所恐怖症を黙ってたくらいなんだ
これ以上、無理に付き合わせたくない
「ううんっ、温泉は好きだよ?
ただちょっと…恥ずかしいな、って思っちゃった、から…」
語尾が段々と小さくなっていく
恥ずかしい?なんで…
「あっ!」
そっか!風呂って裸で入るんじゃん!
「ごめん!俺、何も考えないで…」
「ううん…いいの……どうせ見られるんだし…」
「へっ⁈」
翔くんから出た言葉に驚く
それって、そういう事でいいんだよね?
「あっ…やだっ…僕ってば…」
茹でダコのように真っ赤に染まった翔くんをそっと抱きしめる
「後で一緒に温泉入ろうね?」
「…うん…」
翔くんは腕の中で小さく頷いてくれた