Happiness day
第25章 夏疾風
ペンションに戻ると、オーナーの奥さんが食堂から出てきた
「お帰りなさい」
「「ただいま」」
「さっき、前のお客様がお風呂から上がられたんで、もう入られても大丈夫ですよ」
「あ、そうなんですね
翔くん、どうする?もう入っちゃう?」
「うん。今日はいっぱい汗かいたから、早く入りたいかな」
「じゃあそうすっか」
「お風呂はそちら側の奥になりますね
入る時にぶら下がってる札を『入浴中』に変えてください」
「はい。んじゃ行くか、翔くん」
奥に進もうとすると、翔くんが俺の腕を掴んだ
え?人前でも腕組むの?
大胆な翔くんの行動に驚いて立ち止まると、俺は自分が相当浮かれている事に気付かされる
「智くん。着替え持ってこないと」
「あ…」
翔くんが『早くお風呂に入りたい』なんて言ってくれたから、ドキドキが止まらなくて
それを悟られないように平静を装って会話をしてたけど
いざ『どうぞ』となったら、即風呂へ向かおうとしてしまった
「ははっ、そうだよね…
着替えがないと、せっかく汗を流した意味ないよね」
「ふふっ。行こう?」
掴まれた腕がそのまま引かれ、翔くんに連れられ歩き出す
「あ…うん…」
やっぱりいつもと違うかも…
「ごゆっくり〜」
背後からは、笑いを含んだ奥さんの声が聞こえた
「お帰りなさい」
「「ただいま」」
「さっき、前のお客様がお風呂から上がられたんで、もう入られても大丈夫ですよ」
「あ、そうなんですね
翔くん、どうする?もう入っちゃう?」
「うん。今日はいっぱい汗かいたから、早く入りたいかな」
「じゃあそうすっか」
「お風呂はそちら側の奥になりますね
入る時にぶら下がってる札を『入浴中』に変えてください」
「はい。んじゃ行くか、翔くん」
奥に進もうとすると、翔くんが俺の腕を掴んだ
え?人前でも腕組むの?
大胆な翔くんの行動に驚いて立ち止まると、俺は自分が相当浮かれている事に気付かされる
「智くん。着替え持ってこないと」
「あ…」
翔くんが『早くお風呂に入りたい』なんて言ってくれたから、ドキドキが止まらなくて
それを悟られないように平静を装って会話をしてたけど
いざ『どうぞ』となったら、即風呂へ向かおうとしてしまった
「ははっ、そうだよね…
着替えがないと、せっかく汗を流した意味ないよね」
「ふふっ。行こう?」
掴まれた腕がそのまま引かれ、翔くんに連れられ歩き出す
「あ…うん…」
やっぱりいつもと違うかも…
「ごゆっくり〜」
背後からは、笑いを含んだ奥さんの声が聞こえた