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Happiness day

第26章 太陽の世界

それ以降、俺は女子高生が怖い存在となり
ひいては、道で制服を着ている女子とすれ違う事でさえ怖くて、足がすくんでしまうようになった

そんな事が続いたせいで、トラウマになってしまったのだろう

中学に上がると、周りには制服を着た女子ばかり…
その症状に拍車がかかり、苦手意識から、女子と話す事が出来なくなってしまった

告白して来る人はいたが、勿論全部断った

そんな俺の事を、妬みの視線で見る野郎どもも増えた

だから…好きでこんな顔に生まれたんじゃねぇって…

目立たないように地味にしようにも、この濃い顔はどうにもならない
態度だけは静かにしようとしても、それが硬派に見えるらしく
女子たちからは、更に熱い眼差しで見られるように…

悪循環でしかない…

そんな生活を調理師専門学校まで続け
ようやく社会に出て、めんどくさい女子対策から逃れられると思ったのに
 
男女関係というのは、大人の世界に行っても変わらないらしい…

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