Happiness day
第26章 太陽の世界
店の従業員は、厨房は見習いシェフの俺を含め、全員男性で5名
フロアーの方は、正規の従業員4名と、残りはパートと大学生のアルバイト数名でシフトを組んでいる
見習いの俺は、仕込みや皿洗いの仕事がメインで
フロアー担当のパートやアルバイトの人たちとは、殆ど接する事がなく、挨拶を交わす程度の関係だった
正直、この環境は有難い
やる事が沢山あって、余計な会話をする余裕もないから
女性従業員たちとも、必要以上に話す事なく済む
だが、煩わしい事と関わらずに過ごせてると思っていたのは俺だけで
既に俺の知らない所で、俺の意に反して、全く興味のない恋愛騒動に巻き込まれていた
仕事が終わり、裏口から出ると、ドアの前に人影が…
「お疲れさま、松本くん」
男子アルバイトの森田さんだ
ほぼ初絡みの人だけど、確か、大学4年だって誰かが言ってたな
俺のひとつ上か…
「お疲れさまです」
まさか俺に用があるなんて思ってないから、挨拶をして通り過ぎようとした
「ちょっと話があるんだけど…」
「え…俺にですか?」
「そう、松本くんにだよ」
ニコッと笑ったその顔は、笑ってるのに嫌な感じを受ける
「なんです?話って…」
「ん?マキちゃんの事なんだけど」
マキちゃん?聞いた事ない名前だな…
俺の表情を見て読み取ったのか、森田さんが『マキちゃん』が何者なのか教えてくれた
「バイトの子でいるだろ?
ショートカットの…」
「あぁ…斎藤さん…」
一通り、従業員の名字は覚えたけど、下の名前まで覚えてなかった
「で、その斎藤さんが何か?」
「彼女に色目を使わないで貰えないかな?」
「………はっ?」
色目?いつ俺が彼女に色目を使う暇がある?
フロアーの方は、正規の従業員4名と、残りはパートと大学生のアルバイト数名でシフトを組んでいる
見習いの俺は、仕込みや皿洗いの仕事がメインで
フロアー担当のパートやアルバイトの人たちとは、殆ど接する事がなく、挨拶を交わす程度の関係だった
正直、この環境は有難い
やる事が沢山あって、余計な会話をする余裕もないから
女性従業員たちとも、必要以上に話す事なく済む
だが、煩わしい事と関わらずに過ごせてると思っていたのは俺だけで
既に俺の知らない所で、俺の意に反して、全く興味のない恋愛騒動に巻き込まれていた
仕事が終わり、裏口から出ると、ドアの前に人影が…
「お疲れさま、松本くん」
男子アルバイトの森田さんだ
ほぼ初絡みの人だけど、確か、大学4年だって誰かが言ってたな
俺のひとつ上か…
「お疲れさまです」
まさか俺に用があるなんて思ってないから、挨拶をして通り過ぎようとした
「ちょっと話があるんだけど…」
「え…俺にですか?」
「そう、松本くんにだよ」
ニコッと笑ったその顔は、笑ってるのに嫌な感じを受ける
「なんです?話って…」
「ん?マキちゃんの事なんだけど」
マキちゃん?聞いた事ない名前だな…
俺の表情を見て読み取ったのか、森田さんが『マキちゃん』が何者なのか教えてくれた
「バイトの子でいるだろ?
ショートカットの…」
「あぁ…斎藤さん…」
一通り、従業員の名字は覚えたけど、下の名前まで覚えてなかった
「で、その斎藤さんが何か?」
「彼女に色目を使わないで貰えないかな?」
「………はっ?」
色目?いつ俺が彼女に色目を使う暇がある?