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Happiness day

第26章 太陽の世界

「言ってる意味が分からないんっすけど」

「俺、前から彼女の事狙ってんだよね」

「はぁ…」

そんなの勝手にやってくれよ
俺には関係ないだろ…

「何度も食事に誘ってんのに断わられてて、それでも誘い続けてんのにさぁ…」

嫌われてんじゃねぇか…諦めろよ

「『好きな人が出来たから、もう誘わないでください』だって」

「じゃあ、やめてあげたらいいんじゃないですか?」

「お前がそれ言う?お前が彼女に色目使ったりするから
お前の事、好きになったりすんだろ?」

なるほど…ここに繋がる訳ね…

「そう言われても、俺には心当たりないんで…
彼女とは、挨拶を交わすぐらいの仲ですよ」

「あ〜、これだから顔がイイ男ってムカつくわっ
なんの努力もしないで、挨拶してるだけで女が寄って来るんだからっ」

イヤ…俺的には、アンタの性格に問題があるんだと思うけど?

今までだって、男たちから妬みの声は聞こえて来たが
ここまであからさまなのは初めてだ
少なくとも『性格が良い人』とは言えない

めんどくせぇ奴に会ったなぁ…
早く帰してもらえねぇかなぁ…

どんな人であろうと、職場の人相手にあまり揉めたくないし…

どうしようかと悩んでいると、突然、新たな声が聞こえた

「あれ?まだいたんですか?森田さん
こんな時間まで珍しい…
いつもなら仕事が終わるとすぐ帰るのに」

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