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Happiness day

第26章 太陽の世界

その日を境に、俺の考え方は変わっていく

女性に隔たりを持たなくなり
その事で視野が広がっていった

料理を学ぶ上でも、女性の意見は大いに参考になる

森田さんからは、あの日以降絡まれなくなった

その理由は…

「お疲れさま、潤ちゃん」

「お待たせ、雅紀」

仕事が終わり外へ出ると、そこに待っているのは雅紀

あれから、俺と雅紀は急激に仲良くなった

雅紀のバイトが入ってる日には、こうして一緒に帰る事もしばしば…
だから、森田さんは手が出せないって訳

明日は俺の仕事が休みで、雅紀が午後からの講義って事で
はじめて、ふたりで居酒屋に飲みに行く

「「お疲れー」」

生ビールのグラスをカチンと合わせ、ゴクゴクと喉を鳴らしてビールを流し込む

「プハーっ!」

雅紀は、グラスの半分近くまで一気に煽った

「良い飲みっぷりだね、雅紀」

「喉乾いてたからね〜」

「結構飲める口?」

「強いって程ではないけど
大学の友達と飲むと、終わりなく飲むから、それなりには飲むかなぁ」

「へぇ〜」

「潤ちゃんは?あんまり飲まない?」

「ん〜、どうだろ?酔い潰れた事はないけど、どれだけ飲めるかはわかんないな」

俺も雅紀も同じ20歳だけど
俺はそんなに飲む機会がなかったから、自分のアルコールへの耐性がよくわからない

「そっかぁ。じゃあ、今日はどれだけ飲めるか試してみる?
自分の飲める量は知っておいた方が良いって言うし」

「いいねぇ!飲もう!楽しくなって来た」

友達と、今までこんな付き合い方をした事がない俺は、雅紀からの提案でテンションが上がった

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