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Happiness day

第26章 太陽の世界

ジョッキをカラにしては次々とビールのオーダーを入れる

「凄い飲めるじゃん!潤ちゃん」

「ん、まだ全然平気だな」

5杯目のビールに口を付けるも、体調は、さして変わらない

少しテンションが上がってる気もするけど
これはアルコールのせいなのか、それとも雅紀と過ごしてるからなのか不明だ

雅紀といると、それだけで楽しくなっちゃうんだよなぁ…

親しくなったのは、同い年って所も大きな要因なんだろうけど
何よりも、雅紀からは得るものが多いから、話をするのが楽しい

「大学の友達と飲む時もこんな感じで飲んでんの?」

「もっと馬鹿騒ぎして飲んでる
酔い潰れるヤツがいるのは当然、って感じだね」

「大学、楽しい?」

「楽しいよ?勉強はそんな楽しくないけど
サークルは同じ趣味の人の集まりだから、めっちゃ盛り上がる」

「サークルって何やってるの?」

「スイーツ同好会」

「へ?…スイーツ?
雅紀、甘い物好きなんだ」

「うんっ。メチャ好き」

「なんか意外…
どんな活動してんの?」

「食べ歩きもするし、みんなで持ち寄って評論会みたいのもするし、実際作ったりもするよ?」

「へぇ〜。雅紀、スイーツ作れんだ」

「凝った物は作れないけどね」

「今度作って食べさせてよ」

「えっ!潤ちゃんもスイーツ好きなの⁈」

「好きと言うか、今後の参考?
俺さ、将来的には自分の店持ちたいんだよね」

「店?どんなお店?」

「美味いコーヒーと、美味い飯を出す、小さな喫茶店的な?
喫茶店ならスイーツは必須だろ?」

「いいじゃん!小さな喫茶店!
俺、応援するよ!
スイーツのレシピ、ノートに纏めてあるから、今度持ってくるね」

「おう。ありがと」

本当、雅紀からは得る物が多い

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