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Happiness day

第26章 太陽の世界

「雅紀の方はどうなの?
3年なんだから、そろそろ就活とか考えなきゃいけないんだろ?
何かやりたい仕事あんの?」

「それがまだなんも考えてないんだよねぇ…」

ビールをグビっと煽り
慌てる様子もなく、のんびりと答える

「学部は、何学部だっけ?」

「経済学部」

「じゃあ、一般の企業?」

「んー、そうだねぇ…あとは、金融とか証券に行く人も多いかなぁ…
俺はそっち系は希望しないけど」

「そっか…応援しか出来ないけど、頑張れよ」

雅紀はいつも助けてくれるのにな…
気持ちで応援する事しか出来ないのが、ちょっと悔しい

「ありがとぉ、潤ちゃん
潤ちゃんの応援があれば、百人力だよ」

「ははっ!マジか!だったらいくらでも応援するよ
雅紀には世話になりっぱなしだから、恩返ししないとな」

「えー?俺ぇ?潤ちゃんのお世話なんてしてないよぉ」

「してるよ。スイーツのレシピにしたって
森田さんの件にしたって
雅紀には、世話になってんじゃん」

「それはぁ…潤ちゃんの為じゃなくてぇ、自分の為だからぁ…」

「え?なんで?」

「んふっ…だってぇ…好きな人が絡んでたらぁ、ほっておけないじゃん?」

好きな人?

「えっ⁉︎雅紀、斎藤さんさんの事、好きなの⁈」

「違うよぉ…俺が好きなのはぁ、潤ちゃん…ふふっ…」

え?俺?俺って、そんなに雅紀に好かれてたんだ…

ってか、雅紀、酔ってね?

さっきから、呂律が怪しくなって来てるとは思ってたけど
いつも以上に雰囲気がふわふわだ…

それで、俺の事を好きだとか言い出したのか

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