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Happiness day

第26章 太陽の世界

へこんでるせいで、自然と頭が下がっていたみたいだ

雅紀が大きく「はぁ〜」と息を吐いた気配を、頭の上で感じた

溜息吐かれた?

酒の席で、面倒くさい質問したよな…
もっと気軽に楽しめばいいのに…

「潤ちゃん…」

雅紀の呼びかけに、ビクッとなった

「もう潤ちゃんにはバレてるみたいだから、ハッキリ言うね?」

てことは、やっぱり俺…雅紀に友達と思われてなかったんだ…

「嘘ついて側にいるのは、ズルイと思うから」

『ズルイ』だなんて、真面目だなぁ…まぁ、そんな真面目な所が雅紀の良い所なんだけどさ

「俺ね?潤ちゃんのこと、好きだよ」

そこは嘘じゃないのはわかってる…それなのに『友達』って言って貰えない事が哀しい

「俺と雅紀…友達じゃ駄目?」

「そう言われるってわかってた…
潤ちゃんが俺の気持ち知っても、そう言ってくれるなら、友達でいよう?」

「俺は最初から友達だと思ってたから…
雅紀が大丈夫なら、友達になってくれると嬉しいな」

「俺だって嬉しいよ?
俺の気持ちバレたら嫌われるかと思ってたのに
『友達になってくれると嬉しい』なんて言ってもらえてさ」

嫌う?なんで?

「でも、本当に大丈夫なの?
自分の事、恋愛対象として見てる男が側にいるなんて、気持ち悪くない?」

「へっ…⁈恋、愛…対、しょお?」

誰が…誰を…?

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