Happiness day
第27章 movin’ on
「俺がジュンを引き取ろうか…」
ジュンの頭を撫でながら、小さな声でそう言うと雅紀が俺の方を向いた
「翔ちゃん?」
身近な所にジュンがいれば、いつでもカズと会わせてやれる
それなら、カズも納得するんじゃないか?
「そんなに簡単に言っていいの?
動物飼うって、そんな楽なことじゃないよ?」
背後から聞こえた厳しめの声にビクッとする
振り返り見上げると
さっきまでの優しい大野さんとは同一人物と思えない程の、厳しい表情をした大野さんが俺を見下ろしていた
「あ…」
そうだ…わかっていたつもりなのに…
「ごめんなさい…俺には、ペットを飼う資格なんてないのに…」
ジュンの頭から手を離し、俯いた
そんな俺の頭に、大野さんの手が乗る
「ごめんな?キツく聞こえた?
でも、ペットを飼うのって、子供がひとり増えるようなもんだから
その場の雰囲気に流されて、簡単に飼う事を決めると
飼い主も、ペットも苦労する事になるかもしれないから」
「そうですよね…その事は、俺が一番わかっている事なのに…」
「『わかってる』?
翔ちゃん、ペット飼ってた事あるの?」
大野さんが、頭に乗せた手はそのままに、俺の横にしゃがんで、俺の顔を覗き込んできた
「いいえ…自分で飼った事はないです…
でも、俺の我儘で祖母に犬を飼わせました
そのせいで祖母は苦労したんだと思います…」
大野さんの言葉で、再び罪の重さに気付かされた…
ジュンの頭を撫でながら、小さな声でそう言うと雅紀が俺の方を向いた
「翔ちゃん?」
身近な所にジュンがいれば、いつでもカズと会わせてやれる
それなら、カズも納得するんじゃないか?
「そんなに簡単に言っていいの?
動物飼うって、そんな楽なことじゃないよ?」
背後から聞こえた厳しめの声にビクッとする
振り返り見上げると
さっきまでの優しい大野さんとは同一人物と思えない程の、厳しい表情をした大野さんが俺を見下ろしていた
「あ…」
そうだ…わかっていたつもりなのに…
「ごめんなさい…俺には、ペットを飼う資格なんてないのに…」
ジュンの頭から手を離し、俯いた
そんな俺の頭に、大野さんの手が乗る
「ごめんな?キツく聞こえた?
でも、ペットを飼うのって、子供がひとり増えるようなもんだから
その場の雰囲気に流されて、簡単に飼う事を決めると
飼い主も、ペットも苦労する事になるかもしれないから」
「そうですよね…その事は、俺が一番わかっている事なのに…」
「『わかってる』?
翔ちゃん、ペット飼ってた事あるの?」
大野さんが、頭に乗せた手はそのままに、俺の横にしゃがんで、俺の顔を覗き込んできた
「いいえ…自分で飼った事はないです…
でも、俺の我儘で祖母に犬を飼わせました
そのせいで祖母は苦労したんだと思います…」
大野さんの言葉で、再び罪の重さに気付かされた…