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Happiness day

第27章 movin’ on

「雅紀、明日も来る?」

大野さんが来るまでの間、駐車場で雅紀と立ち話

「うん。週末しか来られないから、会える時に会っとかないとね
翔ちゃんは、明日講習会でしょ?」

「そう。だから、もし雅紀が来るなら、車出そうか?って思って」

「大野さんと来ないの?」

「は?なんで大野さんと来るんだよ」

「大野さん家にお泊まりするから?」

「泊まらねぇしっ
猫たちにちょっと会わせてもらうだけだよ」

「えー?そうなの?
まぁ、慌てて仲良くなる必要もないか」

「猫たちと?すぐには無理だろ…
今日、泊めてもらった所で仲良くなれるとは思わないぞ?
大野さんでさえ苦戦したんだから」

「ははっ!ほんと苦戦しそうだね、大野さん」

「もうかなり懐いて来てるみたいだけどね
大野さんに懐かない動物なんて、いないんじゃないか?」

「どんな相手でも時間の問題って?」

「うん。だろうね」

「それは良かった」

ニコニコと嬉しそうに笑う雅紀

「お待たせ」

声のする方を向くと、私服姿の大野さん

「あっ!大野さん、おつかれさま〜」

「お疲れ様でした」

Tシャツにジーパンというラフな格好…

仕事中は、施設の制服…ポロシャツに作業ズボンだからかな?

いつもより、若く見える

「大野さんも来たことだし、俺、帰るね?」

「あ、うん。じゃあ、また明日な?」

「気をつけて帰ってね?相葉くん」

「は〜い。
それじゃあ、大野さん。翔ちゃんのこと、よろしくお願いしま〜す」

そう言って車に乗り込み、手を振りながら帰って行った

「翔ちゃん、俺たちも帰ろっか」

「はい…あれ?大野さん、車は?」

「ん?俺、免許持ってない
家、ここから近いから、歩いて行こう?
車は置いておいて大丈夫だから」

「そうなんですね。わかりました」

大野さんの横に並んで歩き出した

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