Happiness day
第27章 movin’ on
「モモとサクラって、2匹ともメスですか?」
「いや、サクラはオス」
「オスなのにサクラ?可愛い…」
「だろ?可愛いのは名前だけじゃないけどな
箱の中にいるから、良く見えないだろうけど、美人さんだよ?」
「へぇ…名前は大野さんが付けたんですか?」
「いや、この子たちを預かった保護施設の人…
元から名前がある子たちは、そのままその名前で呼ぶんだけど
この子たちは、多頭飼育で名前がなかったんだ
春に保護されて、サクラには、体に桜の花びらみたいな模様があるから、それで付けたみたい」
「益々可愛い…
カズとジュンは?どんな理由で付けたんですか?
赤ちゃんで来たんだから、センターで付けたんでしょ?」
「カズとジュンは、連れてきた子たちの名前をもらった」
「あ、双子の?」
「うん。似てたんだよな、カズとジュンに…
色白の和くんと、眉毛の濃い潤くん
和くんがお兄ちゃんだって言ってたんだけど
カズとジュンも、カズの方がお兄ちゃんなのかもね?」
「なんでですか?生まれた順番はわからないでしょ?」
「ん…でもさ、カズの方がお兄さんな感じしない?
カズは落ち着いてて、ジュンはヤンチャ坊主?」
「ははっ!確かに!
ジュンはヤンチャですよね
そのヤンチャさが可愛いんですけど」
「翔ちゃんはヤンチャ坊主が好き?」
「好きと言うか、俺、年の離れた弟がいるんで、扱いに慣れてるかも」
「んふっ…だからジュンも翔ちゃんに懐いてるんだね」
「懐いてます?」
「うんうん、懐いてる」
「よかったぁ…」
大野さんにそう言ってもらえて、一安心…
「俺も懐いてるんだけどなぁ…」
「え?」
「いや、なんでもない…
立ちっぱなしもなんだから、ここ座って?」
大野さんがソファーを指した
「はい。失礼します」
「飲み物持って来るね?」
「あっ!お構いなく…
すぐに帰りますから」
「そんな寂しい事言わないで、もう少しゆっくりしてってよ」
ふにゃりと笑った顔がいつもより寂しそう…
「じゃあ、もう少しだけ…」
「うんっ!コーヒーでいい?」
嬉しそうな笑顔に変わった
お邪魔させてもらって迷惑かと思ったのに、喜んでくれてる?
なんか、俺も嬉しいかも…
「はい、ありがとうございます」
「いや、サクラはオス」
「オスなのにサクラ?可愛い…」
「だろ?可愛いのは名前だけじゃないけどな
箱の中にいるから、良く見えないだろうけど、美人さんだよ?」
「へぇ…名前は大野さんが付けたんですか?」
「いや、この子たちを預かった保護施設の人…
元から名前がある子たちは、そのままその名前で呼ぶんだけど
この子たちは、多頭飼育で名前がなかったんだ
春に保護されて、サクラには、体に桜の花びらみたいな模様があるから、それで付けたみたい」
「益々可愛い…
カズとジュンは?どんな理由で付けたんですか?
赤ちゃんで来たんだから、センターで付けたんでしょ?」
「カズとジュンは、連れてきた子たちの名前をもらった」
「あ、双子の?」
「うん。似てたんだよな、カズとジュンに…
色白の和くんと、眉毛の濃い潤くん
和くんがお兄ちゃんだって言ってたんだけど
カズとジュンも、カズの方がお兄ちゃんなのかもね?」
「なんでですか?生まれた順番はわからないでしょ?」
「ん…でもさ、カズの方がお兄さんな感じしない?
カズは落ち着いてて、ジュンはヤンチャ坊主?」
「ははっ!確かに!
ジュンはヤンチャですよね
そのヤンチャさが可愛いんですけど」
「翔ちゃんはヤンチャ坊主が好き?」
「好きと言うか、俺、年の離れた弟がいるんで、扱いに慣れてるかも」
「んふっ…だからジュンも翔ちゃんに懐いてるんだね」
「懐いてます?」
「うんうん、懐いてる」
「よかったぁ…」
大野さんにそう言ってもらえて、一安心…
「俺も懐いてるんだけどなぁ…」
「え?」
「いや、なんでもない…
立ちっぱなしもなんだから、ここ座って?」
大野さんがソファーを指した
「はい。失礼します」
「飲み物持って来るね?」
「あっ!お構いなく…
すぐに帰りますから」
「そんな寂しい事言わないで、もう少しゆっくりしてってよ」
ふにゃりと笑った顔がいつもより寂しそう…
「じゃあ、もう少しだけ…」
「うんっ!コーヒーでいい?」
嬉しそうな笑顔に変わった
お邪魔させてもらって迷惑かと思ったのに、喜んでくれてる?
なんか、俺も嬉しいかも…
「はい、ありがとうございます」