Happiness day
第27章 movin’ on
「翔ちゃん、そろそろ講習の時間だよ?」
頭の上から聞こえた大野さんの声にビクンとする
「あっ、す、すみませんっ…
すぐ行きます」
慌てて立ち上がり、大野さんの方を向く
「ふふっ…大野さん、お迎え〜?」
「うん。講習室覗いたら、まだ翔ちゃんの姿がなかったから、迎えに来ちゃった」
「えっ!わざわざすみませんっ
ぼーっとしちゃっててっ…」
大野さんに迎えに来させちゃうなんて、なんたる失態…
「ううん。まだ講習まで、少し時間あるんだけどね
翔ちゃんまだかなぁ、と思ったからさ」
「早く会いたいなら、最初からここに来ればいいのに」
早く会いたいって…そんなわけないだろ…
来た時、挨拶してるし…
「そうしたいのは山々なんだけど
講習の為の資料準備してたからさ
それ、終わらせてからじゃないと、不味いでしょ?
そこは、お仕事優先」
大野さんも否定しないの?
あ…俺に気を使わせない為の冗談か…大野さん、優しいから
「で、そのお仕事を早く終わらせて迎えに来たんだ?」
雅紀がニヤッと笑うと、ニコッと笑い返す大野さん
「早く終わらせる分には問題ないからね」
「大野さんって、自分に正直〜」
「動物たちといると、そうなるんだよ
この子たちにちゃんと自分の思いを伝えないとね」
「うんっ、それはわかる!
『お前たち、大好きだよ〜』って伝えてあげたい」
「だろ?
あ、翔ちゃん、そろそろ行こっか
みんな集まり出してると思うから」
「はい。じゃあ雅紀、行って来るね」
「いってらっしゃ〜い」
雅紀に背を向け歩き出す
「あんなにわかりやすいのにねぇ…
翔ちゃんって鈍すぎ〜」
「え?なに?」
振り返って聞き直すと、大野さんの手が腰に触れ、歩きを促される
「なんでもないよ?行こう?翔ちゃん」
だから、触れられた所が熱いんだって…
頭の上から聞こえた大野さんの声にビクンとする
「あっ、す、すみませんっ…
すぐ行きます」
慌てて立ち上がり、大野さんの方を向く
「ふふっ…大野さん、お迎え〜?」
「うん。講習室覗いたら、まだ翔ちゃんの姿がなかったから、迎えに来ちゃった」
「えっ!わざわざすみませんっ
ぼーっとしちゃっててっ…」
大野さんに迎えに来させちゃうなんて、なんたる失態…
「ううん。まだ講習まで、少し時間あるんだけどね
翔ちゃんまだかなぁ、と思ったからさ」
「早く会いたいなら、最初からここに来ればいいのに」
早く会いたいって…そんなわけないだろ…
来た時、挨拶してるし…
「そうしたいのは山々なんだけど
講習の為の資料準備してたからさ
それ、終わらせてからじゃないと、不味いでしょ?
そこは、お仕事優先」
大野さんも否定しないの?
あ…俺に気を使わせない為の冗談か…大野さん、優しいから
「で、そのお仕事を早く終わらせて迎えに来たんだ?」
雅紀がニヤッと笑うと、ニコッと笑い返す大野さん
「早く終わらせる分には問題ないからね」
「大野さんって、自分に正直〜」
「動物たちといると、そうなるんだよ
この子たちにちゃんと自分の思いを伝えないとね」
「うんっ、それはわかる!
『お前たち、大好きだよ〜』って伝えてあげたい」
「だろ?
あ、翔ちゃん、そろそろ行こっか
みんな集まり出してると思うから」
「はい。じゃあ雅紀、行って来るね」
「いってらっしゃ〜い」
雅紀に背を向け歩き出す
「あんなにわかりやすいのにねぇ…
翔ちゃんって鈍すぎ〜」
「え?なに?」
振り返って聞き直すと、大野さんの手が腰に触れ、歩きを促される
「なんでもないよ?行こう?翔ちゃん」
だから、触れられた所が熱いんだって…