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Happiness day

第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~

「なに?有名人なの?その気になってる人」

「わかんね…見たことあるの、広告の看板だけなんだよ」

「でも広告で使われてる人なら、どこかの事務所に所属してるんじゃない?
何の広告か覚えてる?」

「ん…その時の看板、写真に撮ってある」

スマホを手に取ると、ニノがニヤッと笑った

「相当な惚れ込みようだね
看板を写真に撮るなんてさ…
俺だったら、恥ずかしくて出来ないよ」

だって、本当に魅力的だったんだ…

疲れた時に彼女を見たら、それだけで癒されるんじゃないか?と思ったら、無意識にスマホを構えてた

ニノに『相当な惚れ込みよう』なんて指摘されたから
少し恥ずかしくなりながらも、スマホの画面をニノに見せる 

「あ、この看板知ってるよ
駅前にあったやつでしょ?
確かに目を引く看板だったね、ちょっと納得」

「だろ?この人をモデルに描いたら、イケる気がするんだよなぁ…」

「わかった。調べてあげるよ」

「悪いな、手間かけさせて」

「いえいえ、気にしないでください?
単に個人的に興味があるだけなんで…
女の人に無関心な大野さんがそこまで言う人に、もし会えたらどうなるのか、ね?」

だから、無関心な訳じゃねぇって…
そこまで興味の持てる人が、近くにいなかっただけだよ

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