Happiness day
第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~
新鮮と言えば、櫻井さんとの出会いそのものが新鮮なんだけど…
櫻井さんといる時もしおんといる時も
ふたりきりなのに、気を張らないでいられた
ニノとは付き合いも長いから、気を遣わないでいられるけど
出会って間もない人と、こんな空気感で過ごせた事ない
人付き合いがあまり得意とは言えない俺にとっては、非常に稀な存在で
惹かれてしまうのも至極当然
でも櫻井さんは?
なんで俺の事、好きになってくれたんだろう?
「櫻井さん」
呼び掛けるとチラッとこっちを向く
「それ…さっきから気になってるんだけど、やめない?
ずっと『しおん』って呼ばれてたのに、名字で呼ばれるとよそよそしいって言うか、ちょっと寂しいかな…」
眉毛を下げて、寂しそうに微笑む櫻井さん
「えっ?…あっ、ごめん。
櫻井さんを『しおん』って呼ぶのはおかしいかな、って思って…
じゃあ、翔…でいい?」
「うん」
嬉しそうな笑顔に変わる
あれ?『翔』…『しょう』…『しょお』…
呼んでみてわかったけど…
「ねぇ、もしかして『しおん』って『翔』の響きから取ったの?」
「そうだよ?名前考えてなくて
智に聞かれて『どうしよう』って焦って
『翔子』じゃ、いかにもだから『しおん』にした」
自信満々に話すけど、『しおん』と『翔』が同一人物だとわかれば、いかにもな名前…
やり手なのに、こういう少し抜けた感じが堪らない
「ふはっ!やっぱ良いよ!翔」
「なに?どうしたの?」
笑い出す俺を不思議そうに見てる
「ん?そういう天然な所が好きだよって言ってるの」
「天然?…あ…俺も、智の自然な感じが好き…」
恥ずかしそうに答えてくれる翔
天然と自然じゃ、ちょっと意味合いが違うけど…
でもそっか…自然な俺か…
それって、翔のおかげなんだけどな
翔といるから、気を張らない自然体な俺でいられる
翔が好きな俺は、翔といる俺…
櫻井さんといる時もしおんといる時も
ふたりきりなのに、気を張らないでいられた
ニノとは付き合いも長いから、気を遣わないでいられるけど
出会って間もない人と、こんな空気感で過ごせた事ない
人付き合いがあまり得意とは言えない俺にとっては、非常に稀な存在で
惹かれてしまうのも至極当然
でも櫻井さんは?
なんで俺の事、好きになってくれたんだろう?
「櫻井さん」
呼び掛けるとチラッとこっちを向く
「それ…さっきから気になってるんだけど、やめない?
ずっと『しおん』って呼ばれてたのに、名字で呼ばれるとよそよそしいって言うか、ちょっと寂しいかな…」
眉毛を下げて、寂しそうに微笑む櫻井さん
「えっ?…あっ、ごめん。
櫻井さんを『しおん』って呼ぶのはおかしいかな、って思って…
じゃあ、翔…でいい?」
「うん」
嬉しそうな笑顔に変わる
あれ?『翔』…『しょう』…『しょお』…
呼んでみてわかったけど…
「ねぇ、もしかして『しおん』って『翔』の響きから取ったの?」
「そうだよ?名前考えてなくて
智に聞かれて『どうしよう』って焦って
『翔子』じゃ、いかにもだから『しおん』にした」
自信満々に話すけど、『しおん』と『翔』が同一人物だとわかれば、いかにもな名前…
やり手なのに、こういう少し抜けた感じが堪らない
「ふはっ!やっぱ良いよ!翔」
「なに?どうしたの?」
笑い出す俺を不思議そうに見てる
「ん?そういう天然な所が好きだよって言ってるの」
「天然?…あ…俺も、智の自然な感じが好き…」
恥ずかしそうに答えてくれる翔
天然と自然じゃ、ちょっと意味合いが違うけど…
でもそっか…自然な俺か…
それって、翔のおかげなんだけどな
翔といるから、気を張らない自然体な俺でいられる
翔が好きな俺は、翔といる俺…