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Happiness day

第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~

「はっ…ぁ…」

息を吐き、体から力を抜いた翔がトロンとした目で俺を見上げる
砂浜で、押し倒してしまった時の表情…

あの時は状況が状況だけに止まれたけど、今度は止まれない…

体を下にずらし、翔の足を開く
入口を確認して指でなぞると、ヒクヒクと動いた

少し力を入れて押し込むと、翔の体に力が入る

「んっ…」

ココを使うのは未知の体験で、しかも本来の使い方とは違う使い方…
翔に様子を伺いながら進めていかないと

「痛い?」

「ううん、平気…続けて?」

「ん…じゃあ…」

少しだけ入ってる指をグリグリと動かしてみる

「ふっ…ん…」

ギュッと締め付けられた指

「ほんとに平気?」

「んっ……痛くはないんだけど…」

言い淀む翔に、心配になる…
表情がよく見えるように移動して、真上から見下ろした

「けど?なに?」

「あの……感じたことない感覚で…
ゾワゾワするんだけど…でも、嫌じゃなくて…
寧ろ、気持ちいい?」

困惑気味な顔…翔にしても、未知の体験で、未知の感覚なんだよな…

「痛みがないなら続けるけど、何か違和感あったら言って?傷つけたくないから」

「ふふっ…やっぱり優しいね?」

「そうか?普通だろ?好きな人を傷つけてまで、自分の欲望を押し通そうなんて思わないよ」

翔が優しい微笑みを浮かべた

「俺の目は正しかったな…
初めて会った時、しおんを探してる智が必死で…
この人に想われる人はきっと大切にされて、しあわせなになるんだろうな、って思ったけど
本当にしあわせ…」

「それは俺の方だよ…
写真に一目惚れして、実際会えると思ってなかった人が、こんな近くにいるんだから」

翔の唇にチュッとキスを落とすと、翔がはにかんだ

「智…続きシよう?ふたりで、もっとしあわせになりたい」

「ん…同感」

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