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Happiness day

第1章 いつまでも

部屋に貼ってあるカレンダーに目をやる

8月の3連休のど真ん中…祝日だよね?
何の祝日だったっけ?

「あっ!」

「ふふっ…思い出した?」

「思い出した…」

『山の日』…
俺と智くんが付き合い出した日だ


俺は嵐になってからずっと智くんの事が好きで
でも その気持ちは伝える気はなかった

自由を愛する彼を縛ることはしたくなかったから…
それをしてしまうと彼の才能自体を奪ってしまうような気がして
とてもじゃないけど俺には怖くて動けなかった

2年前の山の日…智くんとふたりきりで出掛ける事になった

本当はもうひとり一緒に行くはずだったんだけど
その人がドタキャンしたんだ

智くんとふたりきり…

緊張するかと思いきや
この人といると本当に良い意味で力が抜ける

今日、部屋に入った瞬間に感じた癒しのオーラ

他の人も感じてるのか
それとも俺だけが感じているモノなのか
未だ定かではないんだけど
この智くんから出ているオーラに俺はいつも癒され、助けられている

智くんに言うと『そんなの出てねぇよ』って笑われるんだけどね

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