Happiness day
第11章 Your Eyes
智くんのマネージャーにマンションまで送って貰った
初めて来た…場所も初めて知った
なんだか、それだけで満足…
知らなかった智くんの住処を知れただけで嬉しくなる
「あがって?」
玄関ドアを押さえて貰い、中に入る
「お邪魔します…」
部屋に入った途端に感じる、智くんの匂い
少し甘い…
だいぶ前だけど
番組の企画で、智くん以外のメンバー3人と俺で
智くんの触った本を、匂いで嗅ぎ分ける対決をした
最後まで残ったのは俺…
あの時、MCに感想を聞かれた智くんが
『一生付き合っていきます』
そう言った…
その一言で、俺の心臓がありえないくらいドキドキした事、知らないでしょ?
懐かしい事を思い出し
前を歩く智くんの背中を見つめ、少し頬が緩む…
リビングらしき部屋のドアの前
智くんがこちらを振り返る
「個展の準備してたらさ
展覧会には出せない絵が、いっぱい出て来たんだ…」
智くんが眉毛を下げ、少し困ったような表情を見せた
「もしかして、それが俺に見せたい物?」
「うん、そう…」
展覧会に出せないような絵を俺に見て貰いたい?
なんでだ?
「どんな理由で出せないの?失敗作?」
「いや、違う。俺としては最高の出来の作品ばかりだよ?」
そうだよな…失敗作をわざわざ俺に見せる必要ないもんな…
「だったらなんで出さないの?勿体ない…」
「とりあえず見てくれる?
それを見た翔くんの意見が聞きたい」
「俺、意見を言える程、芸術的センスはないよ?」
「翔くんが感じたままの想いを聞かせてくれればいい…」
「なら、いいけど…」
智くんがドアを開いた
初めて来た…場所も初めて知った
なんだか、それだけで満足…
知らなかった智くんの住処を知れただけで嬉しくなる
「あがって?」
玄関ドアを押さえて貰い、中に入る
「お邪魔します…」
部屋に入った途端に感じる、智くんの匂い
少し甘い…
だいぶ前だけど
番組の企画で、智くん以外のメンバー3人と俺で
智くんの触った本を、匂いで嗅ぎ分ける対決をした
最後まで残ったのは俺…
あの時、MCに感想を聞かれた智くんが
『一生付き合っていきます』
そう言った…
その一言で、俺の心臓がありえないくらいドキドキした事、知らないでしょ?
懐かしい事を思い出し
前を歩く智くんの背中を見つめ、少し頬が緩む…
リビングらしき部屋のドアの前
智くんがこちらを振り返る
「個展の準備してたらさ
展覧会には出せない絵が、いっぱい出て来たんだ…」
智くんが眉毛を下げ、少し困ったような表情を見せた
「もしかして、それが俺に見せたい物?」
「うん、そう…」
展覧会に出せないような絵を俺に見て貰いたい?
なんでだ?
「どんな理由で出せないの?失敗作?」
「いや、違う。俺としては最高の出来の作品ばかりだよ?」
そうだよな…失敗作をわざわざ俺に見せる必要ないもんな…
「だったらなんで出さないの?勿体ない…」
「とりあえず見てくれる?
それを見た翔くんの意見が聞きたい」
「俺、意見を言える程、芸術的センスはないよ?」
「翔くんが感じたままの想いを聞かせてくれればいい…」
「なら、いいけど…」
智くんがドアを開いた