Happiness day
第16章 サクラ咲ケ
駅に着き、翔くんが俺から体を離した瞬間
一気にドアに向かう人たちの波に翔くんが流されそうになる
「翔くんっ」
慌てて翔くんの手を掴んだ
離れないように手を繋いだまま、人波に押し流されてホームに降り立った
ホームに降りても、他の人たちの流れに沿って歩いていく
小さな駅の改札を出て、ようやく波は収まった
「はぁ…凄い人だったな…」
「電車の数が少ないから、一番混む時間だったのかもね」
「そうだな」
あと一時間もしないで年が明ける
神社までは、ここから少し歩くから、次の電車で来ると花火には間に合わない
「さ、行こうか」
「うん。あ…」
俺が歩き出すと、翔くんが小さな声を上げた
振り返り、翔くんを見ると
翔くんの視線が何かを捉えてる
視線を追うと、その先には繋がれたままふたりの手
「あっ!ごめっ…」
慌てて手を離した
「…ううん…大丈夫、だけど…
出来れば繋いだままでもいい?
まだ人が多いし、寒いから…」
「う、うん…」
少し頬の紅く染まったキミの手に、もう一度、手を伸ばした
一気にドアに向かう人たちの波に翔くんが流されそうになる
「翔くんっ」
慌てて翔くんの手を掴んだ
離れないように手を繋いだまま、人波に押し流されてホームに降り立った
ホームに降りても、他の人たちの流れに沿って歩いていく
小さな駅の改札を出て、ようやく波は収まった
「はぁ…凄い人だったな…」
「電車の数が少ないから、一番混む時間だったのかもね」
「そうだな」
あと一時間もしないで年が明ける
神社までは、ここから少し歩くから、次の電車で来ると花火には間に合わない
「さ、行こうか」
「うん。あ…」
俺が歩き出すと、翔くんが小さな声を上げた
振り返り、翔くんを見ると
翔くんの視線が何かを捉えてる
視線を追うと、その先には繋がれたままふたりの手
「あっ!ごめっ…」
慌てて手を離した
「…ううん…大丈夫、だけど…
出来れば繋いだままでもいい?
まだ人が多いし、寒いから…」
「う、うん…」
少し頬の紅く染まったキミの手に、もう一度、手を伸ばした