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Liar × Lover

第5章 Nikolaschka





今の状況に、私はどうすればいいのか
本当に分からなくなっていた。









ショックのあまりに言葉も出ない。


泣きたいのに、涙さえも出ない。







何もできず、ただその場に
立ち尽くしていた。











けれど、これで1つ分かったことがある。



今までも散々ドタキャンをされてきたが
それは全て、きっと
あの女性と会うためだったのだろう。












信号が変わり、颯斗と女性が
こちら側に近付いてくる。



もちろん颯斗は私に気付いていない。







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